Pokemon of the Week 6: Xurkitree

毎週一匹のポケモンの英語名と図鑑説明を解説するPokemon of the Week、
第6回はそろそろ街に増え始めるこのポケモンです。

Xurkitree / UB Lighting 
“One of the mysterious life-forms known as Ultra Beasts. Astonishing electric shocks emanate from its entire body, according to witnesses.”

翻訳・解説は”続きを読む”から!




日本語名はデンジュモク、極めて高い特殊攻撃力が特徴です。
ウルトラビーストの一種であり、英語版ではLightingのコードネームがつけられています。

名前の由来はcircuit “回路”あるいはcircuitry “電気回路構成”とXmas tree “クリスマスツリー”であると思われます。
日本語名ではクリスマス要素が消失していますね。

circuitはマリオカートなどの「サーキット」などでも使われているのを目にします。
circle “円”やcircumstance “(周囲を取り囲む)状況”といった単語と同源で、「一周して戻ってくる」という本質的な意味があります。

図鑑説明は、
“ウルトラビーストとして知られる謎に包まれた生物種の一つ。目撃者によれば、全身から驚くほど強烈な電撃が発生している。”
according to “-によれば”は受験でも重要表現ですね。
entire “全体の”も結構よく使われる表現です。
直接的な被害規模が描写されていない点から、UBの説明では大人しめな感じがします。
他のバージョンでは発電所を襲撃していますが…

UBの魅力はなんと言っても異質ながら練りに練られたデザインと名前です。
デンジュモクの場合は危険と愉快さが同居しているようです。
束ねられたり断線したりしているコードは危険な一方で、明滅する体は電飾された木の形を作っており、どことなく楽しげに揺れています。
相反する要素の組み合わせでできているデザインが秀逸です。

イルミネーションの木のモチーフについてですが、UBとしてのコードネームが実は英語版ではLighting “電灯”になっています。
日本語ではLightning “稲妻”なので見落としそうなくらいの違いです。

ついでに、USUMでこのUBが住んでいるUltra Plantについて。
木のデザインのポケモンなので”植物”かと思ったのですが、設定を考えると”発電所”と解釈できます。
どうやらこのplantの2つの意味は偶然の同音異義語ではなく同じ語源らしいのですが、普通に使っていると全く結びつかない2つがここではうまく使われています。
本当に設定の端々に感動するポケモンです。

12月に入り、駅前などにも電飾が大量発生する時期になってきています。
本格的に寒くなってきていますので、みなさまお体にお気をつけてお過ごしください。
忙しい師走ですが、たまには跳ね回るデンジュモクを見て癒されましょう。

それでは、また来週もよろしくお願いします。

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