Wyrdeerの名前の由来・設定考察
新しいクリスマスポケモンかと思ったのですが、起用されていませんね
Wyrdeer
Pokemon Legends: Arceus
“The black orbs shine with an uncanny light when the Pokémon is erecting invisible barriers. The fur shed from its beard retains heat well and is a highly useful material for winter clothing.”
詳しい内容は “続きを読む” から。
概要
『LEGENDS』で登場した、アヤシシです。
進化前からエスパーが追加されて特殊方面も伸びましたが、この手の追加にありがちな速度低下も受けています。
ストーリー中で最初に獲得するライドポケモンでもあります。
見た目に違い落下耐性はなく、よりによって入手直後の地形に谷底があるため半ば罠のように事故が多発します。
『SV』では、現状進化方法はないようです。
名前の由来
Wyrdeer (Big Horn Pokemon)
Weird “怪しい” + Deer “鹿” と思われます。
weird の古いスペルとして wyrd があり、過去舞台の進化であることと対応しています。
wyrd は元々、「運命を司る」という意味を持っていました。
ドイツ語側ではこちらの意味から、現代でも become に相当する語として werden があります。
意味が変わり始めるのは、Weird Sisters と呼ばれる運命の魔女/女神が物語によく描かれるようになったことの影響だそうです。
特に、シェイクスピアの『Macbeth』に登場するものが現在でも有名です。
しばしば彼女らは怪しげな風貌で描かれたことから、weird は「奇妙な」という形容詞に派生していくことになりました。
「運命」の方が人間の認知に転がされている感が何とも言えないですね。
図鑑説明と設定
“The black orbs shine with an uncanny light when the Pokémon is erecting invisible barriers. The fur shed from its beard retains heat well and is a highly useful material for winter clothing.”
“このポケモンが見えない障壁を建てているとき、黒い珠は怪しい光に輝く。髭から抜け落ちた毛はよく熱を保持し、冬服のとても有用な素材である。”
生活に密着しているような記述があって良いですね。
北海道の鹿ということで、おそらくモデルはエゾシカです。
エゾシカは北海道に大量に生息しており、アイヌの主な狩猟対象、主食となっていました。
毛皮を防寒に利用したというのも当然ながら実際にあったそうです。
開拓によって危機に瀕したかといえばそうではなく、一時の減少こそあるものの現在でも多くが生息しています。
また、あまりに普通の食べ物として定着したからか、シカそのものの神は存在しないそうです。
代わりに、「袋から鹿を地上に放つ神」というやや遠回しなカムイが存在しています。
「農作物の神」ではなく「豊穣の神」がいるのと近いのかもしれません。
さて、今週のポケモンはアヤシシでした。
『SV』のオドシシの説明に、過去はより強力で進化できたという記述があるんですよね。
専用技も覚えなくなっているので、あえて進化方法を満たせない設計をされている気がします。
これで、2022年の週刊更新も最後になります。
来年も、どうぞよろしくお願いします。