Pokemon of the Week 117: Tympole

Tympoleの名前の由来・設定考察

ポケモンGOで実装されて本当に久々にこの顔見ましたね…
解像度のせいか煽り性能上がった気がします

Tympole
“By vibrating its cheeks, it emits sound waves imperceptible to humans. It uses the rhythm of these sounds to talk.”

Pokemon Black Version

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

第五世代・ブラックホワイトで登場した、オタマロです。

攻めたデザインが多くなるBW以降でも特に、割と真面目に馬鹿にされた気分になるその顔が特徴です。

実際、GTSネゴシエーションでの煽りに使われたりもしていた覚えがあります。

第五世代以降は地方図鑑ではご無沙汰で、何ならBW2でも野生にはいなかったりします。

アニメレギュラーも進化後から、ゲームでもORASの特殊エンカウント以外登場なしで実は出番に恵まれていません。

しかし、剣盾で久々に復活したらしく、さらにはGOで現実世界にも進出しつつあります。


名前の由来

Tympole (Tadpole Pokemon)

Tympanum “鼓膜” + Tadpole “オタマジャクシ” と思われます。

鼓膜というと eardrum というのもありますが、カエルについては tympanum が別の意味合いも持つようです。

カエルの外耳を tympanum といい、音を集めつつ水の侵入を防ぐ構造になっているそうです。

通常複数並べて用いる、楽器の timpani “ティンパニ” は同源の複数形です。

耳が太鼓のような形状をしているので、こちらもかけているのかもしれません。

割と本気のデザイン

その強烈な顔から色物の印象を持ちますが、実は物凄い多面的なデザインを持つポケモンです。

日本語名はオタマロで オタマジャクシ + 麻呂(眉) ですが、こちらにも英語とは別のデザインが反映されています。

その特徴的な眉は、よく見ると四分音符の形をしています。

音符をオタマジャクシと形容する日本語と、日本的な眉を合わせたデザインといえます。

そのデザインがかえって災いして気づくまで眺めたい顔ではなくなっているのが何ともいえません。

なお、「オタマジャクシ」には、祭器「お多賀杓子」から料理器具、カエルの幼体、そして音符と転用を極めています。

用例数など通時的に調べても面白そうですね。


図鑑説明と設定

“By vibrating its cheeks, it emits sound waves imperceptible to humans. It uses the rhythm of these sounds to talk.”

“頬を振動させることによって、人間には知覚不可能な音波を放出する。この音のリズムを、話すのに用いる。”

一部の言語理論を見過ぎたせいか、人間以外に sound とか talk とか出てくると拒否反応が出そうになります。

今のところ、音声を含む言語システムは人間に特有との見方がかなり支配的です。

もう少し視野と心を広く持った方がいいですね。

人間には知覚不可能な音、ということですが、下限で十数Hz、上限で15,000-20,000Hzくらいまで聞き取れるそうです。

これを超えると、いわゆる超音波になります。

さて、再度デザインの話になりますが、頬を振動させて音を出すというのは一部のカエルに実際見られる特徴です。

名前では青い部分は外耳と見られますが、この意味では頬の鳴嚢ということになります。

個人的にはどちらかに択一する必要はないと思っており、これら複数の機能を兼ねた器官と思えばいいのではないでしょうか。

一見するとヘッドホンをしているように見えることも含め、音とカエルのモチーフを多角的にまとめたデザインと言えます。

最終的には音振動が派生して地震に関連するようになるということも含めると、一貫したテーマから実に多くのモチーフを取り入れています。

初見のインパクトだけに見えて、実は屈指の秀逸デザインとも言えるかもしれません。


音声の編集を頼まれたり、音声学で波形を分析したりと、私は結構音波に関わらされることが多いです。

実際に調音したり知覚したりするのは苦手の極みなのですが、波形にはまあまあ馴染みができてきました。

音響音声学から見るボイチェン芸といつかか考察してみたいとは思っています。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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参考文献

Bulbapedia
Wikipedia
Wikipedia日本語版 オタマジャクシ カエル 聴覚

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