Staryuの名前の由来・設定考察
早くもピカブイ発売まで1週間を切りました。
時間が経つのは速いものです。
Staryu
“As long as the center section is unharmed, it can grow back fully even if it is chopped to bits.”
翻訳・仮説は “続きを読む” から!
概要
第一世代のポケモン、ヒトデマンです。
やっとの思いでイワークを乗り越えたヒトカゲと、
電気タイプを過信して出てきた低火力のピカチュウに痛い一撃を浴びせます。
アニメでは、他のポケモンが名前を捩った鳴き声なのに対して、
「ヘアッッ!」
というどこかで聞いたような鳴き声が特徴的でした。
進化後共々、優秀な特殊技のレパートリーを持ち、
実に登場以来20数年の間同じ技構成で戦える恐るべき一族です。
技マシンが無限になった今こそ、ストーリーでもそのレパートリーを活かすとき。
名前の由来
Staryu (Star Shape Pokemon)
Star “星” / Starry “星明かりの” + You “(二人称)” とされることが多いようです。
個人的には、screw “船の回転推進器/ねじ” もあるかと思います。
you という一見して謎のチョイスは、進化後のスターミーが英語版でも同じ名前のことからの派生でしょう。
そもそもスターミーのミーが原来「私」なのかは怪しいですが、当時は後発だった英語版がそのように解釈したというのは十分ありえます。
さらなる裏付けとして、ドイツ語名の Sterndu も、「星 + 二人称単数」です。
ちなみに、ヒトデは英語で starfish です。
同じアジア文化圏の中国でも「海星」。
星型と称されることが多い中で、日本語の「人の手」という表現は結構珍しかったりもします。
図鑑説明と設定
“As long as the center section is unharmed, it can grow back fully even if it is chopped to bits.”
“中心部分が無事である限り、ヒトデマンは細切れにされたとしても完全に再生することができる。”
as long as “-である限り” は、「条件」を表す接続詞的表現です。
as far as “-の限り” という、形も単独の和訳も紛らわしい表現がありますが、こちらは「範囲」です。
As long as you behave, you can come to the party.
“いい子にしているなら、パーティーに来てもいいよ。”
As far as I know, he is not in Japan anymore.
“私が知っている範囲では、彼はもう日本にはいない。”
といった用法になります。
ウルトラヒトデマン
このポケモンがどこかで聞いたような鳴き声なのはおそらく偶然ではなく、随所にウルトラマンを意識した設定が見られます。
前述のコアの設定もその一つでしょう。
ウルトラマンのカラータイマーを模した設定と思われ、アニメではピンチだとしっかり点滅します。
ではそもそもウルトラマンのそれが「コア」なのかということについては、媒体やシリーズによってブレは多少あります。
エネルギー残量を示すただの計器であることもありますが、初代以来、エネルギータンクであったり、弱点であることは間違いないようです。
やたらビーム技を覚えたり(水ポケモンにあるまじき電気技も)、
宇宙との繋がりを指摘されるのも元ネタのためと思われます。
英語版ではこの設定は消えてしまっています。
これに関しては、日本だからこそのネタということになります。
今やパロディされる側となったポケモンには考えにくいですが、初代から金銀にかけては、パロディをする側だった歴史を感じさせてくれます。
そして、今年5月にはついに、
やってくれました。
さて、今週は、おそらくピカブイでも強敵になるヒトデマンの回でした。
最初期のポケモンのあり方を示す、パロディ全開のポケモンです。
新作での活躍にも期待です。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。