Magnetonの名前の由来・設定考察
ついに第100回です。
いつもありがとうございます。
Magneton
Pokemon Ruby Version
“MAGNETON emits a powerful magnetic force that is fatal to mechanical devices. As a result, large cities sound sirens to warn citizens of large-scale outbreaks of this POKéMON.”
翻訳・解説は “続きを読む” から。
概要
初代から登場するポケモン、レアコイルです。
やたら3匹セットのポケモンが多い初代の中の一種類に当たります。
元々は単タイプでしたが、第二世代の新タイプ導入に伴い鋼との複合になりました。
したがって、初代151匹で彼らが唯一の原種鋼タイプになります。
第四世代からは進化後のジバコイルが登場しています。
それによって第五世代ではしんかのきせきの対象になり、また素早さで勝るために一部ではレアコイルのまま運用されます。
ちなみに、登場ソフトも多くブラック以外の全ての作品で入手可能です。が、ガラル内定はまだです
名前の由来
Magneton (Magnet Pokemon)
Magnet “磁石” + Ton “(多量の意としての)トン” と思われます。
また、Magneton “磁子” というそのものの単語もあります。
これは原子物理学の話らしく全く言っていることがわからなかったので、一応引用だけしておきます。
磁気モーメントの量子力学的な基本単位。電子の磁子はボーア磁子、核子の磁子は核磁子という。
(goo辞書)
どうも磁力線をベクトルで表すときに使う定数のようです。
これ以上のことが分からないので語源としての判断は難しいですが、一応定義が20世紀始めからなので時系列だけは問題ないと言えます。
個人的には上記のように、進化前の mite “ちょっと/子供” に対応して大きい・多量の意味で ton なのではないかと解釈しています。
図鑑説明と設定
“MAGNETON emits a powerful magnetic force that is fatal to mechanical devices. As a result, large cities sound sirens to warn citizens of large-scale outbreaks of this POKéMON.”
“レアコイルは機械装置にとって致命的な、強い磁力を放出する。そのため、大都市は市民にこのポケモンの大量発生を警告するために警報を鳴らす。”
いるだけで大迷惑シリーズです。
outbreak “突然の発生” は本編でも「大量発生」に当てられている用語になります。
どちらかと言うと、感染症の拡大などに使われることが多く、ネガティブな意味合いを持つことも多めです。
fatal “致命的な” は fate “運命” の形容詞形です。
mortal “死にゆく運命の” を人間の意味で用いるのと同様の転用と思われます。
fari “ラテン語:話す” を語源とし、「予言者に伝えられたもの」というのが fate の元の派生です。
そのため、fable “寓話” や preface “前書き” と同系統の語になっています。
余談ですが Fatal Frame というのがホラーゲームの『零』の英題です。続編待ってます。リメイクでもいいです。
レアコイルの雑学
レアコイルは、初代でもダグトリオと並んで「見た目増えただけ」と言われがちなポケモンです。
これは一部正しく、一部間違っています。
レアコイルのデザインには第四世代を境に僅かかつ重要な変更点があります。
現在でもそうですが、コイルは左右の磁石の赤青が通常位置で左右非対称です。
また、コイルの(図鑑の足跡によれば)足に当たるネジは2つずつ、頭のネジと合わせて各個体3つのネジを持っています。
第三世代まではレアコイルもそうでしたが、第四世代からレアコイルについては左右のユニットが対称になっています。
同時に、上に来ている個体のみ足のネジを両方持ち、下の2匹は足1本+頭のネジの計2本しか持たなくなっています。
3匹のコイルが分かれて活動することも見られなくなり(スタジアムとXY以降の3Dモデルの違い)、より一匹のレアコイルとなっています。
公式アートワークも同様に書き直されていることから、この世代で「コイル3匹」から「結合した1匹」に方向転換が図られたと言えます。
おそらく今後使わない雑学です。
ついに第100回です。
今回は一番好きなポケモンについて書かせてもらいました。
アクセス統計で新着記事を読んでくれている方がいるのを見て、ここまで書いて来られています。
ありがとうございます。どうか、これからもよろしくお願いします。