Mimikyuの名前の由来・設定考察
ハロウィンイベントでピカチュウがミミッキュの仮装をしているの、あまりにも惨い仕打ち
Mimikyu (Disguised Form)
Pokemon Ultra Moon
“A gust of wind revealed what hides under this Pokémon’s rag to a passing Trainer, who went home and died painfully that very night.”
翻訳・解説は “続きを読む” から。
概要
第七世代、サンムーンで登場したミミッキュです。
メタ的な設定を持ち、使いやすいのか公式にも強く推されているポケモンです。
アニメでもロケット団の手持ちとして、ピカチュウ特効の役割を努めています。
マスコット枠に見えますが、反則的な特性と優秀な耐性、多彩な戦術を備える対戦環境の頂点の一角でもあります。
ついでにUSUMからは専用のZ技まで与えられ、元々最強格だったのにさらに強化されやや顰蹙を買いました。
名前の由来
Mimikyu (Disguise Pokemon)
分類名の disguise “変装” はそのまま特性・ばけのかわの英語名です。
特性で攻撃を無効化した時には、
“Its disguise served it as a decoy!“
“ばけのかわが みがわりに なった!”
という専用アナウンスが流れます。
Q太郎
名前の由来は、基本的には Mimic “擬態する” + You “あなたを” と考えられます。
一方で、中身を見せてはいけない、布を被った幽霊ということで『オバケのQ太郎』との強い類似点も見られます。
サンムーンはUBなども含めて、一昔前の特撮などを意識したところが多く見られるので、意識している可能性は極めて高いと思われます。
マスコット枠で日英の英語名が同じなので世界共通に見えますが、実は他の言語では名前が違ったりもします。
仏語:Mimiqui (mimique “擬態” + qui “誰”)
独語:Mimigma (Mimik “擬態” + enigma “謎の存在”)
など、擬態 + 謎、という構成が多いです。
異彩を放っているのは中国語で、「謎擬Q」という名前になっています。
ここでは直接的にQの文字を使っているのも、元ネタの意識が表れていると言えるのではないでしょうか。
図鑑説明と設定
“A gust of wind revealed what hides under this Pokémon’s rag to a passing Trainer, who went home and died painfully that very night.”
“一陣の風がこのポケモンの布切れの下に隠れるものを通りがかったトレーナーに顕にすると、その人はまさにその夜、家に帰ると苦しんで死んだ。”
元々危ない記述が多いゴーストとサンムーンの自重しない内容が合わさって最悪になっています。
非制限用法の who をやや訳で持て余しました。
副詞の when や where の非制限の場合、and then/there と言い換えると上手くいくのですが、主語の who にされると難しめです。
日本語の美しさのためには原文で一文なのを分割した方が良くなりますが、個人的にはやりたくありません。
というのも、専門書などを原文と和訳版を見比べたときに文数が違うと混乱するからです。
ある程度わかっている言語ならともかく、馴染みのない言語だと元の文を探し当てるのに苦労することもあります。
ユーザビリティというのは違うのかもしれませんが、この辺りも考慮して訳したいと思っています。
Mimikyu (Busted Form)
Pokemon Ultra Sun
“It stands in front of a mirror, trying to fix its broken neck as if its life depended on it. It has a hard time getting it right, so it’s crying inside.”
フォルム名があること自体を割と忘れがちです。
最初が「ばけたすがた」、上が「ばれたすがた」です。
英語ではこの掛け方もされていない辺り、本気で日本中心のオバQなのではないでしょうか。
“自分の命がかかっていたかのように、折れた首を直そうとして鏡の前に立つ。直すのには大変な思いをするので、中では泣いている。”
かなしい
ハロウィンらしいので、今週はミミッキュでした。
剣盾が近づくたびに失われる時間に胃が痛いです。
ストレスがないと働かないので仕方ないですね
それでは、来週もまたよろしくお願いします。