Pokemon of the Week 27: Mr. Mime

Mr. Mimeの名前の由来・設定考察

ゴールデンウィークが始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今週のポケモンは、英語名のインパクトが強烈です。

Mr. Mime 
“Mr. Mime is a master of pantomime. Its gestures and motions convince watchers that something unseeable actually exists. Once the watchers are convinced, the unseeable thing exists as if it were real.”

翻訳・解説は “続きを読む” から!




概要

第一世代出身のポケモン、バリヤードです。

初代では交換限定ポケモン、Pokemon GOでもヨーロッパ限定ポケモンと、実は結構レアです。

世代によってはアニメでサトシの実家にいるバリヤードが印象的なのではないでしょうか。

第四世代では進化前、第六世代ではどういう風の吹き回しかフェアリーが追加されたりと、優遇されているのかどうなのか微妙にわからないポケモンです。


図鑑説明と設定

“バリヤードはパントマイムの達人。その仕草や動作は、見ている人に本当に見えない何かが存在しているのだと信じ込ませる。見る者が信じ込むと、その見えないものは現実のように存在し始める。”

convince “説得する/信じさせる” が使われています。
過去分詞でconvincedもよく使われ、 I am quite convinced that – “本気で-と信じている” のような使い方をします。

gestureとmotionの訳を区別するのはやや難しいです。
前者は感情表現が中心、後者は単に動き(壁にぶつかるなど)に近いと思います。

どこまで一単語?

耳慣れないカタカナ語を聞くと、どこまでが一単語なのか気になりませんか?

特に英語以外の言葉だったりすると、どこが区切りなのか全くわからなかったりすると思います。

パントマイムも英語では1単語ですが、これ自体が英語にとって外来語です。

古くはギリシャ語で、pan(to) “全ての” + mimos “模倣する人/役者” からラテン語を経由して入ってきているそうです。

同じくpanを語源に含む言葉としては panorama (pan + horama “景色”)などがあるとのことです。
(参考:Online Etymology Dictionary)

このように、一見関係のなさそうな単語同士に繋がりを見出せたりするのが、多言語や言語の歴史を学ぶことの面白さだと思っています。


名前の由来

Mr. + Mime “身振り/パントマイム役者” のはずです。

初代は日本語版もそのまますぎる、といったネーミングがいくつか見られます。
とはいえ、これはちょっとすごいですね。
「パントマイムさん」

ちなみに、英語名にアルファベット以外の文字が入る英語名は、
♀/♂(ニドラン)、’ (カモネギ)、. (バリヤード系統)、2 (ポリゴン2)、- (ポリゴンZ、ジャラランガ系統)、é (フラベベ)、: (タイプ:ヌル)です。
また、バリヤード系統とカプ、ヌルにはスペースが入ります。

何の役にも立ちませんが雑学にどうぞ。

敬称と性別について

やはりこの名前で目を引くのはMr. の部分です。
この機会に、英語の敬称についての話を。

英語で名前につける敬称というと、性別によってMr、Ms / Mrs / Miss、あるいは立場によってはDr などがあると思います。

男性はMrでいいと思いますが、女性は3パターンありますよね。

基本的に、女性に対してはMsが適切あるいは安全です。

Miss / Mrsの区別は男性ありきで女性のステータスが変わることから、差別的ととる人がいます。
また、「女性の成人=結婚」というような過去の文化から、Miss = 一人前でない、子供扱いしている、という意味でも取られます。

そういった、男性に依存した呼び方に反対する形で作られたのがMsという敬称です。

Mrsで呼ばれ慣れているからそう呼んでくれ、という人もいますが、何か特別に言われていないのであれば、Msを用いるべきと私は思います。

また、近年では性自体に依存しない呼び方を、という動きもあります。
Mxという敬称が辞書に載ったことが話題にもなりました。

男性以外の権利が多少拡大されたとはいえ、依然として社会は男性を中心としている、ということは気に留めておくべきだと思います。

悪意のあるなしではなく、「普通に」考えるとそういった枠組みに捉われるようになっている社会であり、その変革には多大な労力が必要だと思われます。

あまり私の考えを押し付けることはしたくないです。
ただ、英語・国際的な活動に興味がある方にとって、このような議論が活発に行われている国もあることは知っておいて損はないと思い、紹介させていただきました。


さて、今週は特徴的な英語名のバリヤードを扱いました。

後半、私の主観が入ってしまい申し訳ありません。
こういった文化的なものになると、賛否両論あることご了承くださいませ。

ちなみに、今週このポケモンになった理由は、ポケモンカードに昔のカードがリメイク収録されるらしく、懐かしいバリヤードのカードに目が留まったからです。
奇数/偶数ダメージを無効化する能力で、2枚並べれば無敵じゃん!と子供ながらに思ったのを思い出します。

ノスタルジー。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

前回の記事へ

次回の記事へ




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です