Pokemon of the Week 170: Anorith

Anorithの名前の由来・設定考察

アノマロカリスって割と知られている生物だと思っていました
実はそうではないのですね

Anorith
“ANORITH was regenerated from a prehistoric fossil. This primitive POKéMON once lived in warm seas. It grips its prey firmly between its two large claws.”

Pokemon Ruby Version

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

第三世代の化石ポケモン、アノプスです。

選択制の相方共々、いまいち相性がわかりにくい複合タイプを持っています。

化石だけあって、通常の環境には現れないのでメディアなどでの登場も少なめかもしれません。

しかし、進化後のアーマルドは同世代のチャンピオンの手持ちとして登場。

化石両方を扱うという、彼のキャラ付けに一役買っています。


名前の由来

Anorith (Old Shrimp Pokemon)

Anomalocaris “アノマロカリス” は間違いないです。

-lith という「石」を表す接尾辞(-lite の異形)が語尾になっているとも言われます。

日本語の方だと、ops “古代ギリシア語:目/顔” でしょうか。

「らしきもの」というような使われ方もするようなのですが、明確な例に行き当たりませんでした。

トリケラトプスをはじめとして -ops で終わる恐竜が複数いるので、そのあたりから転じているかもしれません。

アノマロカリス

さて、このアノマロカリスというのは、カンブリア紀(5億年前前後)の生物です。

この時代の史料として有名な、バージェス動物群と呼ばれる生物群に含まれます。

カンブリア時代は化石として多様な生物が確認されるようになる時代として有名です。

アノマロカリスは複雑な構造を持つようになった生物の中で、目を持つ捕食者ということで代表的なものです。

この生物群に含まれるのは、5つの目に逆向きの口で学会を爆笑させたとも言われるオパビニア、今の今まで上下が議論の的になるハルキゲニアなど。

アノマロカリスは体が軟体、顔に硬質の突起と円上に歯が並んだ口が特徴の節足動物らしき生物です。

学名は Anomalo- “奇妙な” Caris “エビ” で、このことは『どうぶつの森』でも教えてもらえます。

ですが、この学名自体にも紆余曲折がありました。

体の一部のみが硬質で化石に残りやすいということで、最初に発見されたのが前述の突起部分です。

この突起部分が変なエビに見えるとしてまず Anomalocaris の名前を受けることになります。

その後、円形の口と軟体の体が見つかり、口の方は Peytoia というクラゲ、体は Laggania というナマコと考えられます。

もうしばらくして、Laggania の口の部分が Peytoia ではないかという分析が提示されます。

そして、最初の Anomalocaris から100年近く経ったころ、ついにこれらが同一の生物だと考えられるようになります。

最初につけられた学名が引き継がれるという規則から、全体が元は顔の突起のみを指した「アノマロカリス」となります。

これに関わる事情として、アノマロカリスが当時の生物としては非常に大きいことが関わっているようでもあります。

全長で大きくて1mというのは現代では普通ですが、発展途上の当時は数センチの生物が普通だったので、巨大と言えるサイズです。

その上硬い部分と柔らかい部分が混在しており、それぞれが違うものと考えても無理がないように思われます。

エディアカラの生物は他にも面白いものだらけなので、展示会などあればぜひ行ってみてください。


図鑑説明と設定

“ANORITH was regenerated from a prehistoric fossil. This primitive POKéMON once lived in warm seas. It grips its prey firmly between its two large claws.”

“アノプスは先史の化石から再生された。この原始的なポケモンはかつて暖かい海に住んでいた。2つの大きな爪の間に、獲物をしっかりと掴みこむ。”

巨大な体と複眼による視覚という情報量を備えたアノマロカリスは当時の頂点捕食者です。

三葉虫のような硬い殻には文字通り「歯が立たなかった」とも言われますが、それでも強大な生物なのは疑いようがありません。

そのような防衛機構を持たない生物を、目で見て探すことができるというのがこの時代には一歩以上リードした強みだったとも言われます。

軟体動物ばかりだった時代と変わり、この時代からは捕食者から身を守れる硬い殻を持ち始める生物が増えてきたようです。

生物全体の転機を担った類の生物の一つのようです。

また、アノプス自体も armor “鎧” をまとったアーマルドに進化(成長)します。

捕食者との関係というのがこの時代のテーマの一つと考えれば、このデザインはそれを反映しているとも言えるかもしれません。


さて、今週のポケモンはアノプスでした。

周囲であまりにもアノマロカリスの認知度が低いので頑張ってしまいました。

アノマロカリスのぬいぐるみを買おうかと博物館で見るたびに思います。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

前回の記事へ

参考文献

Bulbapedia
Pokemon Database
Wiktionary
Wikipedia日本語版 バージェス動物群 オパビニア
Wikipedia
講談社
20世紀科学史

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です