Pokemon of the Week 236: Basculin

Basculinの名前の由来・設定考察

的が小さい・検知範囲広い・戦闘からも逃げる

Basculin (Red-Striped Form)
“When a school of Basculin appears in a lake, everything else disappears, except for Corphish and Crawdaunt. That’s how violent Basculin are.

Pokemon Ultra Moon

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

第五世代で登場した、バスラオです。

諸々の魚ポケモンの代理として現れるポジションで、当初は2種類の姿がありました。

姿は能力に影響しませんが、それぞれ特性の1つが異なっています。

『LEGENDS』では3種類目の姿とともに、追加進化が実装されました。

気性も既存種と異なり、全速力で逃げ出すことから捕獲難易度は高めになっています。


名前の由来

Basculin (Red-Striped Form) (Hostile Pokemon)

Bass “バス” + Masculine “男性的な” と思われます。

日本語名の「バス」+「益荒男」とほぼ対応しています。

「益荒男」は男性的な様子を指す表現で、女性的な「手弱女」と対比して語られることがよくあります。

例えば、『万葉集』と『古今和歌集』の対比が歴史的には有名です。

必ずしも身体的性に縛られない表現という意味で、masculine/feminine とちょうど似ているかもしれません。

また、「ますらお」の読みで「丈夫」という漢字も当てられることがあります。

こちらは元々、「一丈(=成人男性の身長)」の背丈のある一人前の男という意味合いだったそうです。

それが転じて「しっかりした状態」、「揺るぎない状態(大丈夫)」となったとも言われています。


図鑑説明と設定

“When a school of Basculin appears in a lake, everything else disappears, except for Corphish and Crawdaunt. That’s how violent Basculin are.”

“湖にバスラオの群れが現れると、ヘイガニやシザリガー以外の他のものは皆姿を消す。それだけバスラオは凶暴である。”

ブラックバスが侵略的外来種として有名なことが反映されています。

ただ、イッシュのモデルとなった北米では元々生息しているらしく、初出の地方では問題ないのかもしれません。

実際、外来種としての危険性は第五世代の間は述べられていません。

文章中で言及されているヘイガニも同じく特定外来種であるアメリカザリガニと見られ、こちらも説明文では割と散々に言われています。

その他の姿

Basculin (Blue-Striped Form)
“Red- and blue-striped Basculin are very violent and always fighting. They are also remarkably tasty.”

Pokemon Black Version 2

“あかとあおすじのバスラオはとても凶暴で常に争っている。そして大変に美味しい。”

人間にとって美味しいと記述されるのは割と珍しいです。

あまりバスを食べる印象はないですが、そもそも食用を期待された魚らしくそこそこ食べられるらしいです。

ただ、川魚の臭みがあることから下処理が必要、との情報もあり、敬遠される理由かもしれません。

Basculin (White-Striped Form)
“Though it differs from other Basculin in several respects, including demeanor—this one is gentle—I have categorized it as a regional form given the vast array of shared qualities.”

Pokemon Legends: Arceus

Basculin (White-Striped Form) (Mellow Pokemon)

“他のバスラオとは振る舞い(この種は穏やかである)を含めたいくつかの面で異なるが、私は多くの類似点の連なりからリージョンフォームとして分類した。”

論文でよく見る感じの文構成になっています。

とにかく色々な断りを入れたがる(入れるべき)ため、挿入句が異常に多くなる傾向を感じます。

メディアなどで専門家が登場するたび、おそらく数百の注釈を飲み込まされているのだと思うと少し同情します。

なお、こう書いてあるもののこのバスラオはおそらくバスではないです。

イトウに進化すること、滝を上ることから、サケではないかと思われます。

デザイン上はあかすじの目、あおすじの鰭形状を引き継いでおり、顎が飛び出ずにおとなしい顔です。

ちょうど、イッシュに相当するアメリカ星条旗の色という指摘もありますが、偶然かもしれません。


さて、今週のポケモンはバスラオでした。

色違いに逃げられたというツイートを目にしたので抜擢です。

マップ進入時点で色個体は確定するらしいので、オートセーブ切りでマップ選択時に手動セーブがいいかもしれません。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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参考文献

Bulbapedia
Wikipedia日本語版 丈夫 古今和歌集 ブラックバス
サカマ図鑑

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