Whiscashの名前の由来・設定考察
ラグで詰まないか?をナマズンで味わうことになるとは……
Whiscash
Pokemon Legends: Arceus
“Strikes its caudal fin against the swamp bed to shake the ground and startle its prey. It will then swallow the fleeing prey whole. People mistook this behavior as the cause of earthquakes.”
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概要
第三世代で登場した、ナマズンです。
水/地の競争は厳しいものの、軽量なためくさむすびに強いのが相対的な個性です。
池に生息するポケモンとしてバリエーション稼ぎに使いやすいのか、登場以来ほとんどの作品で登場します。
登場しないのは『FRLG』『Let’s GO』のみで、『HGSS』の分布も見るにカントーにだけは生息していません。
アニメでは巨大なナマズンが主役の回があり、なんとマスターボールを無効化する不正行為を働いていました。
名前の由来
Whiscash (Whiskers Pokemon)
Whisker “ひげ” + Catfish “ナマズ” と言われています。
catfish は前後の音のみを取って潰しているような強引さを感じなくもないですが、ナマズ要素の回収と天秤にかけるとまあありかと思います。
ひげが特徴的な魚であることから、cat という名前が付けられているようです。
一口に日本語で「ひげ」と言っても、英語にするといくつか表現があります。
whisker は動物の感覚器官としてのひげで、まあ言われてみれば「髭」ではないというのもわかるのではないでしょうか。
「髭」としては beard や mustache という表現があります。
部位によって分かれている、というよりかは、口と鼻の間(口髭)のことを特に mustache と呼びます。
なお、ナマズは南極大陸以外にはどこにでもいるような種らしく、どの作品にも登場するというのはあながち間違った設定ではないのかもしれません。
図鑑説明と設定
“Strikes its caudal fin against the swamp bed to shake the ground and startle its prey. It will then swallow the fleeing prey whole. People mistook this behavior as the cause of earthquakes.”
“沼底に尾鰭を叩きつけて地を揺らし獲物を驚かせる。そして逃げ出す獲物を丸呑みにする。人々はこの行動を地震の原因であると誤解していた。”
『LEGENDS』らしい、誤解が解けていく様子を表した説明文です。
地震を起こす生き物なんかに近寄りたくないですよね。実際には現代(『剣盾』時代)でももっと危険そうな種族が大量にいるのですが……
ナマズに地震が結び付けられているのは、完全に日本文化と言えます。
地中にいるナマズが動くことによって地震が起きるという考えで、茨城の鹿島神宮と千葉の香取神宮にこれを押さえつける要石が埋まっていると伝わります。
頭と尾をそれぞれ押さえる、と言ったものの、直線距離にしてあまりにも短いように思われます。
どうやら、元は日本を取り巻く蛇(竜)であったものがナマズとして伝わったとの説もあるようです。
このことからか、ナマズンはりゅうのまいやげきりん等のドラゴン技もいくつか習得します。
ちなみに、他の地域の神話では、罰を受けた巨人が身震いする(北欧神話)、神の機嫌が悪いと床ドンする(ギリシア神話)などが地震の原因とされています。
いずれにせよ、何か強大なものが揺らしている、という考えは共通するところのようです。
さて、今週のポケモンはナマズンでした。
こういった極端な耐性を持つポケモンは、出場縛りがあると輝きますね。
何度か言っている気がしますが、外伝作品の良さはそういったところにもあると思っています。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。
参考文献
Bulbapedia
Wikipedia Catfish Earthquake
Wikipedia日本語版