Pokemon of the Week 314: Greavard

Greavardの名前の由来・設定考察

定期的に思い出したいシヌヌワン

Greavard
“This friendly Pokémon doesn’t like being alone. Pay it even the slightest bit of attention, and it will follow you forever.”

Pokemon Violet

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

第九世代で登場した、ボチです。

『SV』に先駆けて動画が公開され、「シヌヌワン」の仮称からの正式名公開で出オチを引き起こしていきました。

レイドで偶然出会わない限り、遭遇が終盤になりがちなのはやや残念なところです。

視認性が悪い上積極的に近寄ってくるため、間違って踏みやすいポケモンの1つでもあります。

なお、おはかまいりは進化後のみの習得です。


名前の由来

Greavard (Ghost Dog Pokemon)

Grieve “嘆く”、Greaves “脂肪かす”、Briard “ブリアード(犬種)”、Graveyard “墓地” といった多くの要素の集合体と思われます。

Greaves は獣脂(tallow)を作ったあとの残り滓を指して言うそうです。

tallow の方は蝋燭の原料として古くから用いられ、また、greaves の方はドッグフードにも使われるそうです。

この時点で恐るべき一致率の単語を持ってきていますね。

Briard は目元まで覆う長い毛が特徴的な犬種です。

元々は牧羊犬で、比較的大型に育つところも進化後を見ると共通点と言えます。

これらの語を組み合わせて、graveyard “墓地” の形にしているので、非常に秀逸な名前です。


図鑑説明と設定

“This friendly Pokémon doesn’t like being alone. Pay it even the slightest bit of attention, and it will follow you forever.”

“この友好的なポケモンは孤独でいるのを好まない。僅かでも構おうものなら、永遠に後を追ってくる。”

生前に人間と関わりのなかった「ぼっち」の犬ポケモンらしく、出会った人間についてくる修正があるようです。

日本語の方も ポチ + ぼっち + 墓地 という3つ以上の要素を組み合わせた名前ですね。

また、この設定には日本の怪異である送り犬の性質も見られます。

多くの場合、山道を歩いていると後ろをついてきて、転ぶと襲われるとされている妖怪です。

単に隙を狙っている野犬なのではないかという気もしますが、実際そのような説も上がっているそうです。

ただし、話によっては、適切に対処すれば他の怪異や獣から守ってくれるなど友好的な存在にもなりうるとされています。

ボチが生息しているのも(雪山ですが)山道なので、おそらくモチーフの1つではあると思われます。

このように明らかに日本的な要素も持っているものの、英語名も非常に秀逸なためどちらが先に作られたのか判別できないほどになっています。

おそらく、ローカライズ担当の会心の一作なのではないでしょうか。


さて、今週のポケモンはボチでした。

一度「墓地」などと検索すると、広告に霊園の案内などが出てきますね。

残念ですがまだ生きていきます。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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参考文献

Bulbapedia
Wikipedia Tallow Briard
Wikipedia日本語版

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