Pokemon of the Week 329: Garganacl

Garganacleの名前の由来・設定考察

よりくるしむ

Garganacl
“Garganacl will rub its fingertips together and sprinkle injured Pokémon with salt. Even severe wounds will promptly heal afterward.”

Pokemon Scarlet

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

第九世代で登場した、キョジオーンです。

某クラフトゲームを連想させるような見た目の、コジオ系列の最終形態です。

単岩ですが、専用特性・きよめのしおはゴーストを半減します。

しかしゴースト半減はあろうことかおまけ扱いで、状態異常無効というメイン効果が存在しています。

また、専用技のしおづけも強力な他、特性としてはがんじょうも選択できる優秀なポケモンです。


名前の由来

Garganacl (Rock Salt Pokemon)

Gargantua “ガルガンチュア” + NaCl “塩化ナトリウム” と思われます。

発音的には最後に無音の e を添えても良さそうなところ、奇妙に目立っているのは化学式の NaCl ですね。

この系統の英語名はいずれも NaCl を含んでいます。

Gargantua については、16世紀のフランスで出版された物語に登場する巨人の名前です。

物語自体はかなり下品で馬鹿馬鹿しい内容であるらしく、巨人という部分だけを取ってきたと考えていいかと思います。

英語としては、gargantuan という形容詞にも派生しています。

また、tabernacle “大礼拝堂” という語もあるそうです。

確実な要素として取るのは難しいものの、祭壇のような姿をしたデザインとは噛み合っています。


“Garganacl will rub its fingertips together and sprinkle injured Pokémon with salt. Even severe wounds will promptly heal afterward.”

“キョジオーンは指先を擦り合わせて傷ついたポケモンに塩を振りかける。すると、重い傷すら即座に癒える。”

「傷口に塩を塗っている」状態ですが、それにより傷が治るそうです。

キョジオーン(系列)の専用技に、しおづけがあります。

これの英語名は Salt Cure で、ここでの cure は「保存処理する」という意味です。

「治療する」の cure も含めてラテン語 curare “整える” から来ているらしく、本質的には1つの意味です。

悪い状態にならないように整えて(=保存して)おくのか、悪い状態を治すのか、という違いということになりますね。

しおづけがあまりにも厄介な攻撃手段なため治癒とは結びつきにくいのですが、cure という概念で結ばれているということのようです。

ちなみに、特性・きよめのしおはこの手の特性には珍しく、すでに発生した状態異常を治癒する効果は持っていません。

めんえきやふみんなどは特性が発動したときに治癒が働くので、完全な上位互換にはなっていないことになります。

なぜか発生した以上は cure できないの、謎ですね。


さて、今週のポケモンはキョジオーンでした。

エリアゼロを含めた各地にいることから、パルデアの中でも代表的な一匹なのではないでしょうか。

しおづけの1/8というダメージは設定を誤っている気がしますが……

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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参考文献

Bulbapedia
Online Etymology Dictionary
Wikipedia

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