Pokemon of the Week 328: Vanillite

Vanilliteの名前の由来・設定考察

この時期に食べるものではない

Vanillite
“Unable to survive in hot areas, it makes itself comfortable by breathing out air cold enough to cause snow. It burrows into the snow to sleep.”

Pokemon Sword

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

第五世代で登場した、バニプッチです。

新規の氷ポケモンは終盤に配置されることが多い中、比較的早めに入手できるのは割と他にない個性です。

微妙な出現時期が裏目に出たのか、そもそも『BW』の進化レベルインフレのせいか、中間進化も35と遅めです。

『SV』では登場しませんでしたが、『剣盾』では特に非エスパーでは珍しいサイドチェンジ習得ポケモンでした。

また、ヒウンアイスというご当地なんでもなおしのモデルでもあります。


名前の由来

Vanillite (Fresh Snow Pokemon)

Vanilla “バニラ” + Lite “低カロリーの” と思われます。

「ニンテンドーDS lite」のように日本ではほぼ light と同義で使われますが、英語としては主に食品に用いられるようです。

この場合は食品の形状をしたポケモンなので合致しますね。

light 自体が非常に広い意味を持つ語なので、一部の意味を別の綴りで差別化するというのは何となく合理的な気もします。

日本語において当てる漢字を変えることで意味を明確化するのと同様と思われます。


図鑑説明と設定

“Unable to survive in hot areas, it makes itself comfortable by breathing out air cold enough to cause snow. It burrows into the snow to sleep.”

“暑い地域では生きられないので、雪を降らせるほど冷たい空気を吐き出して快適な環境を作る。雪の中に潜って眠る。”

make itself comfortable はよく「くつろぐ」といった訳が当てられていますが、ここでは目的語が変わってしまうという点で微妙に訳出に敗北しています。

熱い/暑いというのもまさに漢字で意味を区別している一例ですね。

雪を降らせるほどの冷気を蓄えているならどこでも安全な気がします。

秘境の洞窟ではなくコンテナの周りにいたり、食べ物のような見た目だったり(、性能がパッとしなかったり)するのに反し、氷属性の設定としては結構な高位です。

一部の非氷伝説が悪目立ちするせいでありがたみが薄いものの、ぜったいれいどまで習得する限られた氷ポケモンです。

進化すると一帯を雪で覆うほどの力になり、特性・ゆきふらしも(第七世代から)持つようになります。

「配分が汚い」と悪い意味で有名なバイバニラの種族値も、全体的な格自体は高いという描写であるとも言えます。

ついでに、特性・ゆきふらしの英語名は Snow Warning “雪注意報” で、現象そのものの名前になっている Drizzle、Drought や Sand Stream とは少し毛色が違います。


さて、今週のポケモンはバニプッチでした。

私は冷え性なので炬燵でアイスを食べようなどという人の気持ちがわかりません。

外に出て冷えてきたらいいのでは……?

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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参考文献

Online Etymology Dictionary

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