Zamazantaの名前の由来・設定考察
協力バトルになるとザシアンより有能なこともあるんですよね
Zamazenta (Heroes of Many Battles)
Pokemon Shield
“This Pokémon slept for aeons while in the form of a statue. It was asleep for so long, people forgot that it ever existed.”
詳しい内容は “続きを読む” から。
概要
第八世代『シールド』のパッケージ伝説、ザマゼンタです。
相方のザシアンが様々な意味で目立っているため不遇な感じがしますが、決して弱いポケモンではありません。
特に、ワイドガードで全体攻撃から仲間を守れることは『剣盾』のレイドを攻略する上で非常に重要でした。
また、『GO』でも、本来貴重な一手を消費するダイウォールを初手で展開できる独自仕様を持って登場し、最強格のポケモンとなっています。
協力によって真価を発揮する、なかなかいない系統の伝説ポケモンです。
名前の由来
Zamazenta (Warrior Pokemon)
The Magenta のようです。
図鑑説明にも関係しますが、伝説には残りながらポケモンとしての姿は失われ、個としては忘れ去られた存在です。
信仰や畏怖の対象として記述が残り続けたポケモンとは異なり、「紅き者」としての漠然とした名称だけが残っている、とのことです。
どちらかというと赤が際立つのは装備のない状態の姿(れきせんのゆうしゃ)です。
英雄としての姿より、消息を断つまでのしばらくの散発的な目撃情報が残った名前ということのなのかもしれません。
次世代のコライドン/ミライドンは、元々の名前を身近な人間が上書きした形のため、ある意味では逆のことが起きていると言えます。
図鑑説明と設定
“This Pokémon slept for aeons while in the form of a statue. It was asleep for so long, people forgot that it ever existed.”
“このポケモンは長きにわたって像の姿で眠っていた。人々が、それが存在したということさえを忘れるほどに長く眠っていた。”
ここ3世代ほどは伝説のポケモンの扱いも変化を加えてきていますね。
『剣盾』では、物語の最初に謎のポケモンとして遭遇する、伝承の失われたポケモンとして登場します。
英雄の性格は人間の王族に吸収され、2体のポケモンであったことも失伝しています。
性能としては他と遜色ない(どころかとんでもない)伝説のポケモンですが、設定上は能力がかなり地味なのが一種の特徴と言えます。
大災害や天地創造レベルの伝説と比較すると、要は「すごい強い戦士」なので、まあある意味語られないのは当然です。
『剣盾』はかなり西洋ベースのデザインがされていると感じますが、ここにももしかしたら影響があるのかもしれません。
伝説のポケモンも災害や概念の具現化という神格ではなく、生物の一種として分類し人間の尺度に収める、という考え方の可能性があります。
厄災として語られるのはムゲンダイナの方ですが、あちらも言ってしまえば「無尽蔵の力」という異常性を持つ制御対象たる生物ですね。
Zamazenta (Crowned Shield)
Pokemon Shield
“Now that it’s equipped with its shield, it can shrug off impressive blows, including the attacks of Dynamax Pokémon.”
“盾を携えた今、ダイマックスポケモンの攻撃を含む強烈な攻撃を跳ね除ける。”
劇中ではひかりのかべを使って支援してくれますが、その本質はただただとんでもない膂力なのでしょう。
別にバリアだの結界だのを使う様子はなく、その盾と体で受け止めるということに思われます。
概念に干渉するような異常性はほとんど持っていないこと自体が、特徴的で、伝説のポケモンとしてはかえって異常です。
伝説の盾
案の定、剣と比べると神話や伝説に盾が登場することは少ないです。
『剣盾』に関連すると思われるアーサー王伝説だと、盾を特徴とするのはガラハッドでしょうか。
最終的に聖杯を発見することになる騎士の一人で、白地に赤い血の十字の盾を手にいれる逸話があります。
イングランドの国旗にもなる由緒ある意匠なのですが、伝説的な語られ方はあまりしませんね。
あまりにも有名なエクスカリバーと比べると、固有名詞もなさそうなのが不憫です。
まあ、描写が映えないというのが深刻なんでしょうけれども……
さて、今週のポケモンはザマゼンタでした。
防御役という概念が成立する協力プレイこそが本領ゆえに、まさかの『GO』ではザシアン以上の評価を受けていることもあるようです。
環境って大事ですね。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。