Keldeoの名前の由来・設定考察
2019年です。
今年もよろしくお願いします。
Keldeo (Resolute Forme)
Pokemon Y
“When it is resolute, its body fills with power and it becomes swifter. Its jumps are then too fast to follow.”
翻訳・解説は “続きを読む” から!
概要
第五世代、ブラック・ホワイトの幻のポケモン、ケルディオです。
同世代の準伝説トリオの弟子という、珍しいポジションの幻です。
格闘タイプの中では特殊型は極めて珍しく、特攻>攻撃なのはメガで逆転するルカリオくらいです。
(同値なのは準伝説を中心にそれなりにあります)
物理判定の特殊技:しんぴのつるぎ を専用技として持ちますが、自力での習得はできず教え技になります。
これは同じ第五世代の幻、メロエッタにも共通することで、この世代のテーマにも関連するのかもしれません。
名前の由来
Keldeo (Colt Pokemon)
Kelpie “ケルピー” + -onの不完全版 かと思います。
後半部分を rodeo “ロデオ=馬を乗りこなす競技会” とする説も多いです。
これは、分類名の colt の捉え方とも共通するかもしれません。
colt は「雄の仔馬」という意味の他、「未熟者、新米」という意味もあります。
日本語版は「若駒」で、後者の意味はなさそうです。
馬という意味であれば rodeo とも対応しますが、前半の Kelpie 自体が馬の姿をした伝承の存在です。
なので、個人的には後者の意味合いも強いのではないかと思います。
師匠の3匹が全て -on で終わるのに対して、まだ未熟ゆえにその名前にはなっていない、と捉えられるのではないでしょうか。
Kelpieとは
そんなKelpieですが、悪魔です。
これは、ケルディオの設定とは離れたものになっています。
スコットランドの伝承で、黒馬の形を取ることが多いが、姿が定まらない水に住む悪魔とのことです。
特徴として、Kelpieの化ける馬は蹄の向きが普通の馬とは逆になっているそうです。
基本的に、あまりありがたい存在ではないらしく、人間にとっては悪魔として、あるいはよくて中立的な立場のようです。
水に住む馬、というネタだけの輸入と言えそうです。
図鑑説明と設定
“When it is resolute, its body fills with power and it becomes swifter. Its jumps are then too fast to follow.”
“強い決意を持っているとき、その体は力に満ちて、より素早くなる。その時のジャンプは追うことができないほど速くなる。”
follow “追いかける” は、単に後ろをついていくという意味の他、目で追うという意味にもなります。
目にも留まらぬ、という意訳になるかと思います。
フォルム名にもなっている resolute は日本語での一語に訳すのが難しいです。
新年の抱負を、New Year’s Resolution と名詞形を使って表すので、その形容詞形、というイメージの方が覚えやすいかもしれません。
(派生でいうと逆であるべきですが)
専用技:しんぴのつるぎ / Secret Sword を習得することにより、上記の姿になります。
ただし、能力値が変わったりはしないため、技枠が1つ割れるというデメリットにすらなる謎のフォルムではあります。
ちなみに、師匠たちの元専用技:せいなるつるぎ は Sacred Sword です。
ケルディオも習得しますが、物理技なのであまり相性は今ひとつです。
付録:いつものすがた
Keldeo (Ordinary Forme)
Pokemon X
“It crosses the world, running over the surfaces of oceans and rivers. It appears at scenic waterfronts.”
“海と川の水面を走りながら、世界を渡り歩く。美しい水辺に現れる。”
waterfront は「臨海地域、港」などと解釈されそうですが、おそらくここは「水辺」です。
水に面した地域、というのが本質の意味なので、訳出は難しいですがそういった場所を表すのでしょう。
ちなみに、ここではそれぞれのフォルムに異なる図鑑説明があるように書きましたが、実際はそうではないです。
フォルムのイメージに合う説明文をとってきただけです。
将来的に、フォルムごとの記述の追加に期待です。
さて、今週は、新年の抱負、ということでケルディオを扱いました。
私にとっては大事な一年になるので、頑張って行きたいと思います。
やや遅い時間の更新が増えるかもしれませんが、ご容赦ください。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。