Glalieの名前の由来・設定考察
節分、鬼ということで。
実は明確に鬼モチーフはいなそうですね。
Glalie
Pokemon Ultra Moon
“Its actual body is a rock that isn’t particularly hard. Glalie absorbs moisture from the air and drapes itself in an armor of ice.”
翻訳・解説は “続きを読む” から!
概要
第三世代、ルビーサファイアのポケモン、オニゴーリです。
氷の単タイプは、実はこの世代で初登場です。
四天王の手持ちとして登場し、進化前との姿が結構異なるのもあり初見のことが多いと思われます。
能力値はALL80という平均&平均ですが、第五世代からは凶悪な特性を獲得。
時間を稼ぐだけで能力が上がり続ける性能から守り続けるスタイルになりやすく、嫌われることも多いです。
一撃必殺の存在もあって、事故を産むポケモンなのは間違いないです。
名前の由来
Glalie (Face Pokemon)
Glacier “氷河” + Goolie “ゴールキーパー” という説が有力です。
glacierは遥か昔まで遡ると、cold や gelato “ジェラート” とも繋がってくる単語らしいです。
凍らせる意味が根本ですが、jelly “ゼリー” や gelatine “ゼラチン” とも遠い親戚のようです。
氷で覆われた顔が、アイスホッケーのゴールテンダー(ゴールキーパー)のマスクを模したデザインになっているそうです。
それを踏まえると、日本語名も「オニ」にばかり目を向けずに、「ゴーリ」も考慮するべきなのでしょう。
テッカニンの例といい、第三世代のポケモンは由来が重なっていることが多く見落としてしまいそうです。
ホッケーマスクと言えば、『13日の金曜日』のジェイソンが有名ではないでしょうか。
実は、ジェイソンは最初からホッケーマスクをつけていた訳ではないそうですね。
しかも、原作ではチェーンソーも使ったことがないとか。
私も原作に詳しくないので、二次情報ですが。
図鑑説明と設定
“Its actual body is a rock that isn’t particularly hard. Glalie absorbs moisture from the air and drapes itself in an armor of ice.”
“実際の体は特別に硬いこともない岩である。オニゴーリは水蒸気を空気中から吸収して氷の鎧を自分に被せる。”
absorb が技・すいとるの英訳にも当たっている、「吸収する」ですね。
drain は主に「排出する」なので、ポケモンで学ぶことの数少ない罠です。
水蒸気フル活用問題
さて、ここで気になるのが、空気中の水蒸気を使うという点です。
ポケモンはもちろん、漫画やアニメの氷使いにはありがちな技なのですが…
本当に十分な量の氷が作れるのか、考察してみました。
オニゴーリが生息していそうな寒冷地で考えると、気温を5℃としても飽和水蒸気量は6.79g/㎥、
たとえ湿度100%でも1kgの氷を作るのに約150㎥からの水蒸気全てが必要です。
150㎥というと、半球で半径4.1m範囲全てから集めることになりそうです。
ちなみにセブンイレブンで売っている氷1袋が1.1kgくらいで、1㎥ごときでは「氷づけ」には遠く及びません。
なお、当然ながら暑いところほど飽和水蒸気量が上がるため、効率的に氷を作れる可能性があります。
参考として、30℃の真夏で湿度100%なら2.5㎥程度で上記の量が作れます。
湿度が100%という仮定にもやや無理があるので、実際にはもっと必要と思われます。
この点で、「空気中の水蒸気で◯◯」の能力者はやや厳しいと言えるかと思います。
たとえ一発打てても、その後の湿度0%になるので弾切れ必至です。悲しい。
もちろん、某吸血鬼のように、生物の水分に直接干渉できるならまた別の話かもしれません。
さて、節分の今日はオニゴーリでした。
正直、出会いたくないポケモンの中で上位に入ります。
今となっては時間が貴重なので、対戦時間の伸びがかなり気になるんですよね…
もちろん立派な戦法で、それを否定することはできないのですが…
それでは、来週もまたよろしくお願いします。
参考文献
Bulbapedia
Online Etymology Dictionary
Movie Scoop!
Wikipedia日本語版
セブンイレブン
ke!san