Pokemon of the Week 141: Smeargle

Smeargleの名前の由来・設定考察

いつでもクリエイターになりたかった

Smeargle
“It marks its territory by using its tail like a paintbrush. There are more than 5,000 different marks.”

Pokemon Diamond Version

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

第二世代で登場した、ドーブルです。

進化せず、種族値合計はなんとポッポやコラッタに劣ります。

しかし、その専用技は恐るべきもので、あらゆる技を見ることによってコピーすることができる最強の個性を持ちます。

一部ごく特殊なもののみ不発するとはいえ、伝説幻クラスの専用技さえ例外ではなく、あらゆる技を習得することができます。

いかに強力な攻撃技を習得しても能力の低さから威力は残念ですが、全補助技を習得することが最大の恐ろしさでした。


名前の由来

Smeargle (Painter Pokemon)

Smear “なすりつける” + Beagle “ビーグル” と思われます。

smear-case という柔らかいチーズがあるそうですが、これはドイツ語の Schmierkäse を半分だけ英語に直した奇妙な借用語のようです。

käse はチーズの意味ですが、このスペルだと容器に見えますね。

ベーグル犬は、スヌーピーのモデルにもなっている犬種です。

作者の Charles Schulz が飼っていた犬だそうです。

画像を見る限り垂れ耳で、これはドーブルの特徴にも一致します。

日本語名はドーベルマンっぽいですが、流石に見た目も戦闘力もかけ離れているので薄そうです。

ブルドッグでもないですし、犬種は含まれていないのかもしれません。

doodle “いたずら書きをする” + daub “塗りたくる” というのが日本語名の由来とも言われます。

他に、double “倍にする” でコピーする能力を表しているというのが1つの面白い説かと思います。


図鑑説明と設定

“It marks its territory by using its tail like a paintbrush. There are more than 5,000 different marks.”

“自分の縄張りを、尻尾を絵筆のように使って印付けする。5,000以上の異なるマークが見つかっている。”

動物のマーキング行為を、絵具という明らかな形で行う生態です。

種族を通して5,000くらいしかマークがないとすると、各マークはランダムではなく特定の意味がありそうですね。

there を使った存在文は英語の中でもかなり特殊なケースの構文です。

少し前にTwitterでも議論を見かけましたが、there が主語であるのかというのはかなりの難問ですね。

観察できることの記述としては、there と「意味上の主語」が主語の特徴を分割して持っている、ということになるかと思います。

例えば、there は文法上の主語の位置に生起しているとされますし、一方で動詞は「意味上の主語」に一致します。

しかし、どうも私の周りでは複数の存在に対する構文でも there is を認める(準ネイティブの)意見もあり、それも加味するとますます怪しくなってきます。

さらに、文法的な格の問題なども考えなければならず、現時点で結論が出ている問題ではないはずです。

おまけ:ドーブルに使えない技

本編で他のポケモンの技リストには存在できてドーブルの技リストに存在できないのは、おしゃべりのただ1つだけでした。

かつてはだいばくはつなどもコピーできなかったのですが、着実に習得方法が緩和され最終的にはこのようになっていました。

残念なことに『ソード・シールド」では登場していないので、第八世代初出の技は全て習得できていない現状ですが…

おしゃべりは元々DSのマイクを使った機能を持ち、乱数調整にも使われた怪しい技でしたが、なぜ今でも習得できないのかは謎です。

他には、ダーク技(三世代外伝)が一応、技リストに存在する中で習得できないものになります。

カードeを使うことで『コロシアム』ではダークドーブルを入手できるので、シャドーラッシュだけは一応技として持つことができますね。

わるあがきやZ技などの瞬間的に発生する技は習得できませんが、誰にもできないことを考えるとカウントするかは微妙です。

また、幻の専用技のうち2つは習得できるものの技自体の仕様から効果を発揮することができません。

ときはなたれしフーパのいじげんラッシュと、第七世代以降でのダークホールがそれに当たります。

ダークホールについてはかなりの強引なバランス調整の感じがあります。


さて、今週はドーブルでした。

絵を書いたり物を作ったりする能力が私は高くないので、そういうことができる人が大変羨ましいです。

とはいえ羨んでも仕方がないので、自分でも色々な創作に挑戦しています。

能力は低くとも技は充実していたい。ドーブルのように。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

前回の記事へ

参考文献

Bulbapedia Smeargle (Pokémon) Sketch (move)
Quora
Online Etymology Dictionary smear smear-case
ポケモンWiki

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

2017 - 2024 ポケモンで英語を学ぶ人の雑記.


当サイトは非公式のファンサイトです。
引用の画像及び文章は、株式会社ポケモン、ゲームフリーク並びに関係企業に帰属します。