Dusknoirの名前の由来・設定考察
頭のアンテナで5Gは受信できるだろうか
Dusknoir
Pokemon Sword
“At the bidding of transmissions from the spirit world, it steals people and Pokémon away. No one knows whether it has a will of its own.”
詳しい内容は “続きを読む” から。
概要
第四世代の追加進化、ヨノワールです。
進化して再度空中に浮くようになりましたが、ふゆうは返してもらえませんでした。
癖のある進化が多い追加進化の中では、かなり順当な強化をされています。
ゴーストタイプの中では割と肉体派な方ですが、能力は依然耐久に寄っています。
強烈な装備品を得た進化前が最大のライバルですが、持ち物が自由なためダブルなどで融通が効いた記憶があります。
また、外伝の『不思議のダンジョン』では、重要な役回りも務めました。
名前の由来
Dusknoir (Gripper Pokemon)
Dusk “夕闇” + Noir “仏語:黒” と思われます。
日本語だと「夜Noir」に相当しますが、「世の悪」なりもう少し解釈が広がります。
Gripper “掴む者” という分類名の通り、大きな手は特徴ですが何故かどの言語も名前に反映しません。
霊界との交信
ヨノワールの頭にはアンテナがあり、霊界からの指示を受け取っているそうです。
このような考えで有名なのが、エジソンの spirit phone ではないでしょうか。
霊と電話の要領で交信できる機械を開発している、と報道されたそうです。
ただ、後年に別の取材に対してジョークであったと言っていたという情報もあります。
割と拾われるエピソードですが、真剣に考えていて後から覆したのか、もしくは最初から冗談だったのかは不明です。
また、ノイズの一部が人間の声のように聞こえる electronic voice phenomenon というのもあるそうです。
ポケモンでも、ロトムの鳴き声を逆再生するとどうのという話もあった気がします。
気のせいにせよ思想にせよ、霊的な電波や信号というのはよくあるアイデアのようです。
図鑑説明と設定
“At the bidding of transmissions from the spirit world, it steals people and Pokémon away. No one knows whether it has a will of its own.”
“霊界からの通信の命令を受けて、人々やポケモンを連れていく。自分の意思があるのかは誰も知らない。”
その「霊界からの通信」と思っているものが自意識なのでは…?
霊界
そもそも、霊界とはどのようなところなのでしょう。
日本人の感覚で言うと、「彼岸」というやつです。
ですが、元々の仏教では「彼岸」は死後の世界そのものではないかもしれないようです。
「波羅蜜」という用語の解釈で、迷いのある段階から抜け出した先の向こう側を指すという説があります。
波羅蜜というのは般若心経でも見る言葉ですね。
彼岸が死後の世界と結びついたのは、日本の土着信仰と相まってのことのようです。
また、2つの世界を分けているイメージのある「三途の川」の「三途」も仏教用語ですが、この解釈もまた違ったものです。
「三途」というのは、悪行を重ねた人が死後に行くことになる場所とのことです。
むしろこれ自体が地獄の様相に近いですね。
転じてからの解釈は、罪の重さに応じて川の渡り方に3種類があるため、といったものだったそうです。
また、此岸と彼岸が最も近づくのが、昼と夜の長さが等しくなる春分と秋分のときとされています。
向こう岸は西方にあるという考えらしく、夕日が真西に沈むのを眺めることからの発想とも言われています。
さて、今週のポケモンはヨノワールでした。
彼岸が西ということは、三途の川は南北に流れていた方がいいんですかね。
原典を尊重すべきか、実際を重視すべきか、難しいところです。
それでは、来週もまたよろしくお願いいたします。
参考文献
Wikipedia日本語版 彼岸 波羅蜜 三途川
Bulbapedia
Wikipedia Electronic Voice Phenomenon Thomas Edison