オタクなのでやっぱり原種が好きですね
Liligant
Pokemon Shield
“Essential oils made from Lilligant flowers have a sublime scent, but they’re also staggeringly expensive.”
詳しい内容は “続きを読む” から。
概要
第五世代で登場した、ドレディアです。
豊富な補助技を備え、キレイハナと並び、虫でないにもかかわらずちょうのまいを習得します。
第七世代では、特性・ようりょくそを活かしてコータスを先制でふんかさせる補助要員として注目されたこともあります。
『LEGENDS』では、リージョンフォームが追加されています。
真逆とも言える物理格闘への転向で、主に原種のファンに衝撃を与えました。
名前の由来
Liligant (Flowering Pokemon)
Lily “百合” + Elegant “優雅な” と思われます。
百合は「純粋」「無垢」などの花言葉で知られ、設定にも合致します。
一方で、肉厚の花弁や丸味のある葉は外見的特徴に合致せず、デザイン自体にはあまり百合の要素は含まれていないようです。
『LEGENDS』では進化前のチュリネを薬用にする描写があり、この点では百合であるとも言えるため見た目以外はそれなのかもしれません。
花の雌蕊の部分は王冠をかたどっており、花自体のモデルは別としてセンスの光るデザインです。
図鑑説明と設定
“Essential oils made from Lilligant flowers have a sublime scent, but they’re also staggeringly expensive.”
“ドレディアの花から作られる精油は至高の香りを持つが、驚くほど高価でもある。”
essence は、「存在の根源」「あるものたらしめる特質」「抽出された香料」と拡大していった語らしいです。
百合自体は特に希少な部類の花ではないので、やはり植物としての性質はやや異なっていそうです。
「メスだけが存在するポケモン」
今回の記事のネタを集めるのに「メスだけが存在するポケモン」を調べようとしましたが、この日本語は英語に直訳できませんね。
これは空所のない関係節を伴った表現で、英語ではできない操作になります。
英語にも見られる関係節では、先行詞に相当する語句が関係節に復元(元々の存在を想定)できるのが普通です。
例えば、the book which Mary bought the book といった形で、移動/消去が想定できます。
ただ、上で述べたような無空所の場合には、関係節内に先行詞を自然な形で復元することができません。
(*ポケモンが)メスだけが存在するポケモン ということになります。
おそらく日英の関係節の構造の差異に由来すると思うのですが、色々と考察しがいがありそうな問題です。
という文法の話ができたので、内容は稼げたと思います。
さて、今週のポケモンはドレディアでした。
何でもない日常の表現が引っかかってしまうのは生きづらいポイントな気がします。
哲学の人は人間の在り方全てが引っかかるのでしょうか、大変ですね。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。