Pokemon of the Week 13: Scizor

Scizorの名前の由来・図鑑考察

毎週一匹のポケモンの英語名と図鑑説明を解説するPokemon of the Week、
第13回は公式投票に登場したこのポケモン。

Scizor 
“It uses its wings to adjust its body temperature. Otherwise, its metal body would become too hot and melt in the heat of battle.”

翻訳・解説は”続きを読む”から!




概要

バレパンマンことハッサム。
しかしながら、公式投票ではルカリオに敗れるという衝撃の事態になっています。
レート環境でもよく見かけ、最近は相性のいいUBの登場によって数を増やした印象があります。

登場の第二世代当時、6匹しかいなかった最古参の鋼タイプの一角です。
この世代で初登場となる持ち物のシステムと通信交換のシステムを併用して、本来鋼でないポケモンを鋼タイプにするという進化をします。


英語版の図鑑説明の翻訳

“体温を調節するのにその羽を使う。そうしなければ、金属の体は戦いの熱の中で熱くなりすぎて溶けてしまうだろう。”

Otherwise “さもなければ”の例文として完璧です。
前文の内容を受けて、そうしなければという(多くの場合ネガティブな)結果を提示します。
命令文+ orという表現との言い換えとして受験では出るかもしれません。
“Wash your hands, or you’ll catch a cold.”

ハッサム合金の謎

さて、ここからは細かい話になります。

このポケモンの体の材質には解釈のややこしい設定があるようです。
上記の図鑑説明では、metal body、すなわち金属の体、と言及されていました。

しかし一方で、他の説明文では、
body with hardness of steel “鋼の硬さを持つ体”
あるいはsteel-hard body “鋼のように硬い体”と言われています。
もっと直接的には like steel “鋼のような”と。

通常、鋼そのものに対して後者のような表現はしません。
ですので、「体は金属でできている」かつ「鋼のように硬いが、鋼そのものではない」ということになります。
つまり、「鋼と同じくらい硬い、鋼ではない金属でできている」ということ。

ちなみに、pincers, which contains steel “鋼を含むハサミ”という表現もあります。
なので、少なくともハサミの部分は鋼の成分を含んでいる(別素材?)のようです。
謎は深まるばかりですね。


名前の由来

名前はScissors “ハサミ”そのもの。
これだけ見ると、日本語版と同様のストレートな名前に見えます。
しかし、この名前には英語版だけのもう一つの仕掛けが施されています。

このポケモンの進化前、ストライクの英語名はScyther。
ハッサムの英語名Scizorはそれに似せてつけられています。

もしかすると、「進化前と進化後が対になる」という画期的なポケモンなのかもしれません。
進化によって種族値合計が変わらないという特徴、補色のカラーリング、似て非なる名前と、そう判断する要素は十分にあります。

加えて、前述の通信進化とタイプの変更があります。
レベルアップでの単純な強化としての進化とは一線を画す、役割の異なる相互互換としての進化が目指されていたのかもしれません。

ポケモンの名前と発音

さて、そうすると気になるのは、ScytherとScizorの発音は似ているのか?ということではないでしょうか。

ちなみに、スペリングだけ考えると双方を「シザー」ないし「サイザー」と読んだ時に一番発音が似ます。
(「ザ」の音が異なります。/sɪðər/、/saɪðər/と/sɪzər/、/saɪzər/。
/ð/は日本人にとってはあの悪名高き、「thの音」です。)

バージョン名がつくような本家のゲームではなかなか名前が音声で読み上げられることはなく、公式発音はバトレボなんかの外伝作品やアニメを手がかりにすることになります。
文字と発音が一対一で対応しない英語ならではですね。

私の調査の結果、このポケモンたちの発音は異なるようです…
Scytherが「サイザー」、Scizorが「シザー」とのこと。
情報元はこちら、3DSの公式ポケモン図鑑の読み上げから起こしたそうです。
第五世代までのポケモンは全て載っているので参考に便利です。

もしかするとメディアや作品ごとに発音の揺れはあるかもしれません。
本当は一次資料を当たるのがいいのですが、アニメ・ゲーム・公式インタビューなど調べるには時間を要するので一旦このように報告させていただきます。


今回は、進化前と進化後が特殊な関係をもつ、名誉バレパンマンのハッサムについて語ってきました。

現在ではメガシンカのシステムにより、最終進化形であることが強化の要件として意味を持つようになってしまいました。
ハッサムもそれを得た一例ですが、この設定が正しいとするとストライクにも対となる強化があっていいはず。

もともと意図されていた設定や関係性は、年月が経っても大切にされていってほしいですね。

何を言いたいかというとHDメガハッサムはやめてください。突破できません。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

前回の記事へ

次回の記事へ




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です