Drednawの名前の由来・設定考察
亀のようなポケモンがアニメで話題ですね。
Drednaw
Pokemon Scarlet
“Its massive, jagged teeth can crush a boulder in a single bite. This Pokémon has an extremely vicious disposition.”
詳しい内容は “続きを読む” から。
概要
第八世代で登場した、カジリガメです。
進化前が序盤から出現するものの、レベル技にあまり恵まれておらず手持ち枠争いは厳しい印象です。
能力は無駄な特攻を切り詰めており、特性も優秀であるため、技さえなんとかすれば十分活躍は見込めます。
ストーリーでは、2人目のジムリーダー、ルリナがダイマックスさせるポケモンでもあります。
初戦時は通常個体ですが、再戦時はキョダイ個体となっているのが特徴です。
名前の由来
Drednaw (Bite Pokemon)
Dread “恐ろしい” + Gnaw “噛み付く” + Dreadnought “ドレッドノート” と思われます。
Dreadnought はガラルのモデルであるイギリスの超大型戦艦です。
nought、もしくは naught はやや古風な表現として「ゼロ」や「無」を表します。
「恐れ知らず」といった意味合いでしょうか。
アーサー王の騎士の一人、トリスタンの持つ弓として知られる Fail-not が Failnaught と表記されることもあります。
Dreadnought は大型の主砲複数のみを搭載し、蒸気タービンで高い機動力を誇った強力な戦艦です。
日本語でも「ド級」という言葉の由来となり、その登場によって従来の戦艦は全て旧式となったとも言われるほどの革新的な戦艦だったそうです。
大型の砲を複数搭載し、機動力に優れることから、有利な遠距離を保って一方的に攻撃できたとのことです。
あまり軍事に詳しくないので詳細は控えておきますが、イギリス海軍を代表する戦艦と言っていいはずです。
日本語名だとこの要素が完全に落ちているのが残念ですね。
図鑑説明と設定
“Its massive, jagged teeth can crush a boulder in a single bite. This Pokémon has an extremely vicious disposition.”
“その巨大で、鋸状の歯は巨岩を一噛みで粉砕できる。このポケモンは極めて獰猛な気質を持つ。”
別にこのポケモンの性能がその戦艦に似ているということではないんですよね。
強いていうなら文字通り恐れ知らずの気質を持つというあたりでしょうか。
Dreadnought は前述通りどちらかというと遠距離戦に優れた戦艦だったそうなので、肉弾戦を想定したこちらとはあまり似ていません。
デザインは似ていないものの、頭の角のような部分自体はなんとなく戦艦を意識したような形ではあります。
生物側のモチーフは、日本語からもわかるようにカミツキガメと思われます。
人間にとっても危険なほど獰猛な生物で、日本では侵略的外来種に指定されています。
Gigantamax Drednaw
Pokemon Shield
“In the Galar region, there’s a tale about this Pokémon chewing up a mountain and using the rubble to stop a flood.”
“ガラル地方には、このポケモンについて山を噛み砕き瓦礫を使って洪水を止めたという物語がある。”
山が砕かれていたら洪水と被害はあまり変わらない気がします。
相変わらず近距離攻撃ではありますが、巨大戦艦をモチーフに含むことを踏まえるとキョダイ種の1つであることは自然です。
明らかに戦艦の姿をしているのは後に追加されたキョダイカメックスの方です。
ただし、向こうは巨大な主砲+比較的小さい砲を多数という構成なため、それはそれで主砲複数のドレッドノートとは違うタイプです。
さて、今週のポケモンはカジリガメでした。
カジリガメなりナゲツケサルなり、ローカライズが上手くいっていないポケモンの英語名は周知されてほしいですね。
しっかりイギリスの代表的な要素を押さえたポケモンだったので、知られないのは勿体無いです。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。
参考文献
Bulbapedia
Wikipedia
Wikipedia日本語版 ドレッドノート カミツキガメ