Vigorothの名前の由来・設定考察
『エメラルド』では最初の引越しスタッフがゴーリキーから変わっているんですよね
Vigoroth
Pokemon Brilliant Diamond
“Its heart beats at 10 times its previous rate, so it cannot sit still for even a moment.”
詳しい内容は “続きを読む” から。
概要
第三世代で登場した。ヤルキモノです。
ナマケロから進化し、(一時的に)やる気を出した姿です。
驚きの多い進化系なものの、ナマケロが低出現率な上にあんまりな性能なため自分で体感できた人が限られそうなのが残念です。
多くの人は、父親センリ率いるトウカジムで進化後とともに初めて眼にすることになります。
進化前・後の持つ絶大なデメリットを持たず、眠り無効なため、一般的な中間形態を比べるとそれなりに目立ちはしています。
名前の由来
Vigoroth (Wild Monkey Pokemon)
Vigorous “活発な” + Sloth “ナマケモノ” と思われます。
単純な前後の継ぎ接ぎではなく、全体が元の語に聞こえるような名前です。
激しい・活発といった vigorous はキャラクターにちょうど合っていますね。
性能面での衝撃はケッキングが絶大ですが、コンセプトは中間進化でありながらこちらも同等以上のものがあります。
進化レベル10代にしては能力合計440は明らかに優秀であり、序盤ノーマルではこれ以上の進化レベル・これ以下の能力値に終わることも少なくありません。
中間進化として見ても、多くが300後半に収まる中で一つ抜けていると言えます。
単にナマケロの克服ボーナスとも見られますが、もしかするとケッキングが後付けの可能性まで考えられるかもしれません。
図鑑説明と設定
“Its heart beats at 10 times its previous rate, so it cannot sit still for even a moment.”
“心臓が以前の速度の10倍で鼓動しているので、一瞬でもじっとしていることができない。”
「以前の」というのが進化前のことだとすると、実は衝撃的な事実がわかります。
『サファイア』の図鑑によればナマケロの心拍数は1分に1回のため、その10倍速でも10回/分になります。
変化率としては大きいのでしょうが、絶対的な数字で言うと極端に少ない方になります。
大型の動物の方が心拍が遅い傾向にある中、この10回というのは最大級の生物である鯨に近いです。
実際のナマケモノの心拍数は45-71とも言われており、特に体格に対して少なくはない数値です。
ハチドリは1,000回にもなるそうなので、ナマケモノの10倍だとしても(体の大きさを加味しなければ)現実の生き物にも一応及ばないことになりますね。
さて、今週のポケモンはヤルキモノでした。
Twitterからの引越しからこのポケモンの連想に至りました。
ゴーリキーと比べると扱いづらそうというか、手持ち無沙汰にさせない管理職の腕が試されそうですね。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。
参考文献
DiDio, Liberato J. A.. 1968. Myocardial ultrastructure and electrocardiograms of the sloth (Bradypus tridactylus) under normal and experimental conditions
Bulbapedia