Castformの名前の由来・設定考察
寒暖差の激しい季節ですね。
何より花粉がひどいです。
Castform (Normal)
Pokemon Emerald Version
“It alters its form depending on the weather. Changes in the climate such as the temperature and humidity appear to affect its cellular structure.”
翻訳・解説は “続きを読む” から!
概要
第三世代のポケモン、ポワルンです。
天候要素が本格的になった世代らしく、その天気によって姿を変えます。
かつて専用技だったウェザーボールは今でも使用者の限られるレア技です。
登場時には、野生で登場しない特別なポケモンでもありました。
Pokemon GOでも天気によって出現する姿が変わる仕様で登場しています。
私は太平洋側の民なので雪ポワルンを未だにゲットできていません…
名前の由来
Castform (Normal) (Weather Pokemon)
Forecast “(天気)予報” + Form “姿” と思われます。
forecast の前後を入れ替えた上で、フォルムの要素も回収する名前ですね。
for- や fore- は「前へ」の意味を持つ接頭辞です。
forward “前へ” や before “先立って”、加えて first “一番(の)” も関連するとされています。
日本語名の謎
このポケモンも、前述の設定を反映した英語名と比べて日本語名の方が謎の部類に入ります。
こちらの由来には諸説ありますが、
- pois “仏語:水玉” (発音は/pwa/)
- 擬態語「ポワポワ」
というのが一般に見られ、後半は「変わる」を含んでいるという指摘もあります。
しかし、裏付けは取っていないものの、pois が「エンドウ豆」も表すことから、le pois は水玉ではなく豆模様として使われている可能性があります。
(フランス語に詳しい方がいればご意見お聞かせください)
それを考慮すると、単に擬態語にマスコット的な名前(「変わる」も含む可能性も)を組み合わせたものの可能性が高いのではないでしょうか。
図鑑説明と設定
“It alters its form depending on the weather. Changes in the climate such as the temperature and humidity appear to affect its cellular structure.”
“天気によってその姿を変える。温度や湿度などといった気象の変化がその細胞構造に影響を与えるようだ。”
depend on “-による” が成句です。
「場合による」という日本人特有の返答を、It depends. という形で表せるので会話でも便利です。
もちろん英語的発想で話せればベストなのですが、文化差は簡単に乗り越えられるものではないと思います。
それにしても、ポケモンは細胞や遺伝子があまりにも万能すぎますね。
一代で「進化」するとんでもない生物(?)なので仕方ないのでしょうか。
「ポワルンのすがた」?
さて、Pokemon GOで突如、デオキシスに「ポワルンのすがた」が現れた過去があります。
ここにはちょっとした裏事情が見られます。
複数の姿を持つポケモンは、いわゆる「通常」の姿にも何らかの名前がつけられていることが普通です。
ケルディオで言えば「いつものすがた」、ギラティナなら「アナザーフォルム」などです。
ポワルンは、そんな中で通常フォルムに特段の名前がない珍しいポケモンです。
そこで、上記のように Normal という英語表記が当てられました。
これについた和訳が「ポワルンのすがた」です。
しかし、この Normal という姿名を使うポケモンが他にもおり、それがデオキシスでした。
「ノーマルフォルム」が本名ですが、Pokemon GOの図鑑では単に Normal と表記されます。
その結果、Normal には 「ポワルンのすがた」という訳を当てる、という規則が適用され、奇妙な図鑑が生まれたと考えられます。
プログラムを組むときには、表記に気をつけねばならないということがわかる一例ですね。
さて、天気の安定しないこの頃、そんなポケモンを扱いました。
なぜか家の中の方が寒いことも多々あります。
かといって外は花粉…なかなか大変な季節ですね。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。