Oranguruの名前の由来・設定考察
ついに夢特性解禁ですね。
ダブルは大きく変化するのでしょうか?
Oranguru
Pokemon Ultra Moon
“It normally spends its time meditating in the treetops. It throws Poké Balls and gives other Pokémon orders as it pleases.”
翻訳・解説は “続きを読む” から!
概要
第七世代のポケモン、ヤレユータンです。
ムーン系限定で、相方共々ダブルに最適化された性質を持ちます。
味方に作用する補助技のエキスパートであると同時に、低火力ながら攻撃技の範囲も豊富。
特性も、怯みで展開を阻害されないせいしんりょく、味方の攻撃に巻き込まれないテレパシーと欲しいものが揃います。
そして、やっと解禁された夢特性は道具を味方に譲渡できるきょうせい。
英語版では Symbiosis なので、「共生」のことと思われます。
名前の由来
Oranguru (Sage Pokemon)
Orangutan “オランウータン” + Guru “導師” と思われます。
guru はヒンディー語からの借用で、「教師、賞賛される者」の意味です。
主にヒンドゥー教の、宗教的指導者に対して使われる語になっています。
世界史の「インド・ヨーロピアン語族」の名前の通り、サンスクリット語などのインドの言語は欧州の言語と親戚です。
そのため、この単語も「重い」という意味で、grief “嘆き”、gravity “重力” などと繋がっているそうです。
オランウータン
オランウータンはインドネシアやマレーシアに生息します。
「ヒト科(Hominidae)」に属するものの中では、最も樹上で生活する傾向が強い種です。
ちなみに、ヒト科には現生のヒトの他、(ボノボを含む)チンパンジー、ゴリラ、オランウータンが含まれます。
名前は現地の言語で orang “人” と hutan “森” を組み合わせたものと言われています。
類人猿の中では比較的に単独を好み、成長したオスは行動範囲を被らせる相手に対してやや敵対的です。
このあたりの設定は徹底されており、ヤレユータンは同族の仲間を呼ぶことがありません。
そのために長らく連鎖必須の夢特性は使えないままでした…
図鑑説明と設定
“It normally spends its time meditating in the treetops. It throws Poké Balls and gives other Pokémon orders as it pleases.”
“普段は木の上で瞑想しながら時を過ごす。モンスターボールを投げ、他のポケモンに思い通りに命令を下す。”
モンスターボールを使うと明言されたポケモンは、本編では初かもしれません。
映画版のミュウツーは明らかに性能のいいボールの自作までこなしますが…
ただ、日本語版を見ると捕獲まで行うかどうかは不明です。
トレーナーのポケモンを勝手に利用する、というような性質に読み取れます。
専用技:さいはい
このポケモンの個性と言えば、やはり専用技です。
英語版では Instruct “指示する” とされるこれは、味方の行動回数を増やすという単純に強力な技です。
自分の仕事が終わった後には補助された隣の味方の攻撃を倍増させられるわけなので、置物になりにくいです。
設定として見ても、今までのポケモンは知能があっても個の力で戦いがちでした。
というのも、フーディンやメタグロスなどのポケモンは、本体の戦闘力も高く設定されています。
一方で、こちらは高い戦闘適正は紹介されず、だからこそ、他力を使うのではないでしょうか。
そういった意味でも、非常に人間に近いポケモンです。
さて、今週は夢特性が解禁されたポケモンでした。
私は普段はダブルをやりませんが、メガ石集めのSMでの大会ではお世話になりました。
コータスに噴火采配しているだけでも強いので…
それでは、来週もまたよろしくお願いします。
参考文献
Wikipedia Orangutan Sociality
Online Etymology Dictionary
Wikipedia日本語版