Pokemon of the Week 95: Mew

Mewの名前の由来・設定考察

映画のレビューも書こうと思ったのですが、
本編だけでいい文字数になったので別に回します

Mew
“Because it can learn any move, some people began research to see if it is the ancestor of all POKéMON.”

Pokemon Crystal Version

翻訳・解説は “続きを読む” から。

概要

最初の幻のポケモン、ミュウです。

デバッグ用だった容量に押し込まれ、バグで発見されたとも言われます。

今もなお、幻のポケモンを「釣る」方法はネットの片隅で受け継がれ続けています。

全ての技マシンと(教え手の拘りで却下されなければ)教え技を習得することができるポケモンです。

この性質故に過去作限定技が尋常ではなく多く、特にダブルで重要なねこだましを使う場合、現在では修羅の厳選が必要です。

完全正規の色違いもまた、配信入手者が超少ないふるびたかいずが未使用のエメラルド版でしか入手できません。

これが中古エメラルドが買い占められる原因の一つでもあり、まさに宝の地図と化しています。


名前の由来

Mew (New Species Pokemon)

New “新しい” + Mutant “変異体” と思われます。

というのは実は ミュウツー回で言っているのであまり言うべきことがありません。

後先考えて記事を書いてほしいものです。

species “(生物などの)種”、means “手段” などは複数形に見えて単複同形です。

means の単数・複数について問う問題が確か2019センターで出ています。

趣味で解いていてこれで1ミスになった覚えがあるので皆さまもご注意ください。

複数が同形というのは他の言語だと例外では全くないのですが、現代英語だとごく少ないです。

かつて中性名詞で、二重/長母音を含んだものが同形で残る、と『英語の歴史』には書いてありました。

fish / 古英語fisc は男性名詞・短母音ですし、必ずしもそうではないと思うのですが。

図鑑説明と設定


“Because it can learn any move, some people began research to see if it is the ancestor of all POKéMON.”

“どんなわざでも覚えることができるので、全てのポケモンの祖先なのかを確かめる研究を始めた人もいる。”

to see if の訳はおそらくこれで最適ではないです。

意訳にすればもう少しやりようもあるのですが。

if は条件1つに該当するかを問題にするのに対し、whether は複数の選択肢のうちどれであるかを問題にします。

そのため or で3つ以上の条件を並列できるのは原則として whether の場合だけになります。

同様の理由で、whether A or B のような表現は if には適用できません:

I don’t know whether/*if it was Monday or Tuesday.

同義表現のようですが、このように意味的な差があります。

ミュウに関する謎論理

ミュウが全ての技を習得できそうなのは一貫した設定なのですが、上記の説明文にはやや変なところがあります。

なぜか祖先が万能なのに子孫になると能力がごく限られていく謎の進化論です。

ポケモンが増えるたびに、その性質をミュウが獲得していくという逆の因果関係の方が自然に思われますが……

あの世界での(現実の意味での)進化は全く別のルールに乗っ取っているのでしょうか。

望んだから翼が生える世界なので意思による変化も可能という世界観ではあると思うのですが。

あまりに祖とされるものが万能すぎるのも、現実的には変な感じがします。


その場の思いつきで記事内容を増やすのをやめた方がいいと思うのですよね。

映画レビュー自体はできれば記事を分けたかったので今回は結果的に良かったかもしれないのですが。

この世には気になることが多すぎます。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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参考文献

Wiktionary
渡部昇一 『英語の歴史』 大修館書店

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