Pokemon of the Week 29: Kangaskhan

Kangaskhanの名前の由来・図鑑説明考察

母の日ですね。
という訳で、今週のポケモンはこちらです。

Kangaskhan 
“Kangaskhan protects its child by keeping it in its pouch. It has zero forgiveness for those who harm its child and will beat them down.”

翻訳・解説は “続きを読む” から!




概要

初代で登場したポケモン、ガルーラです。
サファリパークのレア枠で、ラッキーやケンタロス同様に捕獲は困難を極めました。

対戦ではメジャーとは言えなかった第五世代までとは一転、メガシンカを得た第六世代ではまさに最強のポケモンとなります。

耐久もあるくせに素早く、2段階積みながら殴る謎技に先制技、広い範囲、オートタスキ潰し、不意の特殊技と恐怖でしかありませんでした。

第七世代では下方修正を受けたとはいえ火力以外は健在で、いまだに油断するとパーティが壊滅します。


図鑑説明と設定

“ガルーラは、腹袋に入れることでその子供を守る。子供を傷つける者に対しての容赦は微塵もなく、その者たちを叩きのめそうとする。”

「冠詞」

Zero forgiveness の響きが格好いいですね。
用法としては no とほぼ同じです。

ここではこの zero は I have a pen. の a という冠詞と同様の働きをしています。
こういった名詞の前に着く部分(専門的に言うとdeterminier)が英語では重要です。

英文法、特に日本人が作文するとなったときに困ることの一つが冠詞ではないでしょうか。
ヨーロッパ言語には普通の存在ですが、日本人にとっては割と意味不明ですよね。

中学生、高校生の英語を指導していても(というか、大学生や大人が書いた英語を見ても)冠詞落ちは相当多いです。

学校や資格の試験で、こういったことから減点されることは少なくないのでは、と思っています。

そこで、私なりの攻略法としては、とりあえず全ての名詞に the をつけるといいと思います。
the は可算名詞についても不可算名詞についてもとりあえずは非文法的にならないので、安全です。

その後、my や your、this などがついたり、例文で a が入っていたと思ったり、はたまた複数や不可算なのでいらないと判断したりしたら置き換えたり消せばいいということです。

長い文章を書くときには一々そういうことをやっていられないというのは正論ですが、練習や短文なら割と有効です。

何より、それを繰り返すことで「冠詞がある世界に慣れる」ことが一番大事だと考えています。

参考になれば幸いです。


名前の由来

Kangaroo “カンガルー” + Khan “ハン” と思われます。

カンガルーは見た目と設定の通りですね。
オーストラリアに生息する有袋類です。

その地域の固有種というととても珍しい生き物に思えますが、どうやら現地の人にとっては別にありがたくもなんともない様子です。
まあよくあること、なのでしょうね。

ちなみに、kangaroo という名前はアボリジニーの言語の I don’t know. を間違えて解釈してしまって名付けられたという説があります。
しかし、これは俗説で、実際はちゃんとカンガルーの意、らしいです。

Khan、支配者

後半の Khan ですが、モンゴルでの支配者の肩書です。

カンガルーと全く違う地域から来ているのが少し不思議ですが、日本人にとってもアメリカ人にとってもどちらもエキゾチックな響きなのでしょう。

有名なのがチンギス・ハンとフビライ・ハンの2人ではないでしょうか。

フビライはモンゴルのみならずアジアの中心、中華であった中国をある意味乗っ取った人物です。

各地に軍を送って支配下としていき、一大帝国を築き上げます。
日本にも元寇を送りましたが、これは退けられます。

チンギスハンはフビライの祖父で、こちらは小国の集まりであったモンゴルを統一した人物です。

アルファベット表記は両名ともかなり揺れがありますが、Genghis Khan と Kublai Khan ということです。
このポケモンの英語名のsの音はチンギスの方を参照してついているのかもしれません。

Bulbapediaを参照するまで私も気づかなかったのですが、日本語名も
カンガルー + Ruler “支配者” らしいですね。

確かに、英語名と対応していて目から鱗です。


さて、母の日要素はポケモンの選択だけでしたが、いかがだったでしょうか。
最強特性の親子愛、大事にしていきたいものです。

ただし氷判定2回はやめてください。

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