Pokemon of the Week 37: Jirachi

Jirachiの名前の由来・設定考察

七夕です。
今週はやはり、このポケモンですね。

Jirachi 
“Jirachi will awaken from its sleep of a thousand years if you sing to it in a voice of purity. It is said to make true any wish that people desire.”

翻訳・解説は “続きを読む” から!




概要

第三世代の幻のポケモン、ジラーチです。

今でこそ伝統となった映画前売り券での配信は、実はこのジラーチ(2003年)が最初です。

種族値は幻の伝統に則って全て100ですが、鋼タイプと特性・てんのめぐみが個性です。

最近ではなかなか優秀な限定技を東北のみで配信することが多く、全て揃えるのは地域によっては難しくなっている印象です。

RS時代の、「白い岩」の噂も懐かしいものです。


名前の由来

Желать “ロシア語:願う/欲する” と言われています。
発音は[želátʹ]らしいです。

ロシア語の素養がなく詳しい話ができないのが悔やまれます。

調査した限りでは、動詞の不定形に当たる形のようです。(出典:Wictionary)

ヨーロッパ言語をはじめとして、多くの言語では主語に合わせて動詞の形が変形します。

英語にもかつては主語の人称ごとの変化形があり、「3単現の-s」はその名残です。

文全体の述語ではなく、あるいは形容詞や名詞的に動詞を使うときによく現れるのがこの、主語や時制によって形が定められる前の動詞であるところの「不定詞」です。

私が中学生のときには、不定詞には3つの用法があり、意味が定まらないので不定詞、という教わり方をしましたが、上記のようにこれは誤りです。

多くの日本人にとって第一外国語が人称変化の薄い英語であり、日本語に至ってはそもそも人称変化がないために「不定詞」もピンとこないかもしれません。

スペイン語やドイツ語などをやってみると、人称変化する前、という概念がわかりやすいかと思います。


図鑑説明と設定

“清らかな声で歌いかければ、ジラーチはその千年の眠りから目覚めるだろう。人々の望むどんな願いでも叶えると言われている。”

用法として特徴的なのは、of purity “清らかな” でしょうか。

of + 形容詞の名詞形 で、元の形容詞と同じような意味を表す、というものです。
大学受験レベルの書き換えで出題されやすいです。

matter of great importance (=greatly important matter)といった形でよく使われます。
やや形式張った英語になります。

破滅の願い

どんな願いでも叶えてくれる夢のある存在のようでありながら、なかなか恐ろしい設定も見受けられるポケモンです。

代表的なのが、専用技・はめつのねがい でしょう。
英語版では、Doom Desire “破滅への願望” です。

doom “運命” にはかなりネガティブな方向性があり、有限の存在、人間の宿命である最期、あるいは世界の終わりにおける最後の審判という意味にもなります。

また、やや禍々しい第三の目の存在や、映画での扱いも気になります。

グラードンの復活にせよ、お菓子を転移させてくるシーンにせよ、無から有を生み出すことはできない様子です。

宗教的に見ると創造や生命の再生は神のみに可能な業であって、その制限内でどんな願いでも叶える、というのはどことなく悪魔の特徴です。

もちろん悪魔だからできない、のではなく、神ではないからできない、のであって必ずしも悪いことではないです。

さらに、歌声で目を覚まして清らかな心の少年と共に過ごすなど、決して悪魔そのものではなく、むしろ、美しい心に惹かれていることがわかります。

無差別に「どんな」願いでも、というのは恐ろしいことです。
しかし、神と悪魔という二項対立で考えることは誤りで、人智を超えた存在であり、人間には持て余す存在であるというところが無難な着地点かもしれません。


さて、今週は、コーナー初めての幻のポケモン回でした。

不吉な設定などは置いておいて、そもそもこのポケモン、可愛いです。
しかし鋼タイプなので、触ると硬いのでしょうか…

七夕の日、何かいいことがあるといいですね。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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