Pokemon of the Week 38: Regice

Regiceの名前の由来・設定考察

涼しさが欲しい季節です。
せっかくなので、今週は極限まで冷たいポケモンです。

Regice 
“REGICE cloaks itself with frigid air of negative 328 degrees F. Things will freeze solid just by going near this POKéMON. Its icy body is so cold, it will not melt even if it is immersed in magma.”

翻訳・解説は “続きを読む” から!




概要

第三世代の伝説のポケモン、レジアイスです。
非公式のカテゴリーとしては準伝説に該当します。

多くの作品において入手に謎解きや特殊な条件を要する他、3匹全てが防御偏重の能力を持つ異質なトリオの一匹です。

初登場の際に課される謎解きが「操作なしで3分待つ」のため、点字を解読しているうちに勝手に開いて驚愕したのは私だけではないはずです。

性能としては、極めて補完に優れる電気+氷の安定技を扱える強みがありながら、氷単鈍足という弱点が足を引っ張って採用率は高くありません。

数値で言えば特殊方面には圧倒的な耐久を誇るものの、弱点の多さと回復技の乏しさ故にそれがあまり活かされておらず、やや不遇なポケモンと言えるかもしれません。


名前の由来

Regi “ラテン語:王 (与格)” + Ice “氷” と思われます。

regi の主格(辞書的な形)は rex で、イワークの回で解説した -x で終わる単語そのものです。
与格の regi は 王のために、といった(英語で言えばfor a king のような)意味になります。

 イワークと-x で終わるラテン語と幸子の話はこちら

最近完結した「東京喰種:re」で、re はマルタ語で「王」を意味する、という話がありました。

それもまあその通りのようですが、より認知度の高そうな言語で re が王を意味する例は、このラテン語 rex の直接の子孫であるところのイタリア語です。

マルタ語自体はラテン語の直系子孫ではなく、re は外来語に当たるようです。

ラテン語自体に「re」だけの活用形はないため、ラテン語で、というと語弊がありますが、イタリア語などで王を意味する、と言った方がこじつけなどと言われなかったのではないかという、個人の意見です。


図鑑説明と設定

“レジアイスは自身の体を華氏-328度の冷気で覆っている。物体はこのポケモンの近くに行っただけで凍りついてしまう。その氷の体は、マグマの中に沈められてさえも溶けないほどに冷たい。”

最後の文は、so – that “(that以下になるほど)-だ” の構文のthat省略形と捉えられます。

「凍りつく」としている freeze solid は、ポケモンでは他に氷状態のテキストで見かけます。
日本語版の凍ってしまって動けない、に該当します。

“Porygon2 is frozen solid!”
(遠い目)

ポケモン軽すぎ問題

さて、上記の説明文ではないですが、このポケモンは、「南極の氷でできている」と材質が明言されているポケモンの一匹です。

しかし、この氷、現実と照らし合わせると非常に軽いです。

氷の密度は0.9168g/cm3、レジアイスの体重は175kgなので、
175000 (g) / 0.9168 ≒ 190881 cm3 ≒ 0.19 m3

これは、レジアイスの高さ1.8mを考慮すると尋常ではなく少ない体積です。
中身完全に空洞です。ハンマーで殴ったら穴が空きそうです。

それを説明する可能性としては、

  • レジアイスの中身は実際に空洞である。
  • ポケモン世界の氷は現実と物質的に異なり、密度が違う。
  • ポケモン世界ではグラムの定義が違う。
  • 「南極の氷」なる特殊な物質が仮定されている。

などがあるでしょうか。

下らない考察だ、と一蹴されるかもしれませんが、こうして検証し、仮説を立て、他の事実と整合性が取れるものを残していく活動には意義があると思っています。

現実の数値を持ち出したらキリがないのは事実ですが、こうして考察の材料を提供してくれるファンタジーというものは素晴らしいと思います。


本格的に暑くなってくる季節です。
今週は涼しげなポケモンを扱いました。

ファンタジーの設定を現実と違うから、と否定するより、その世界独自の物理法則を考察していった方が個人的には楽しい付き合い方かと思います。

色々と考察材料をくれるポケモンというゲームが好きです。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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