Dugtrioの名前の由来・設定考察
今週は穴を掘っていました。
謎は深まるばかり。
Dugtrio
“Dugtrio are actually triplets that emerged from one body. As a result, each triplet thinks exactly like the other two triplets. They work cooperatively to burrow endlessly.”
翻訳・解説は “続きを読む” から!
概要
初代の地面ポケモン、ダグトリオです。
初代に多く存在する、3匹セットのポケモンの一種です。
高い素早さと、相手の交換を許さない特性・ありじごくが特徴です。
耐久面は悲惨という他ありませんが、それが有利に働く戦法もあります。
素早さが急所率に影響した初代ではほぼ急所必中のきりさくを扱い、一撃必殺のじわれも備えるなど、そのスピードの恩恵は大きいです。
進行度に対して破格のレベルで入手することができ、挑むジムの関係からも初代攻略の即戦力として有名です。
第七世代ではリージョンフォームが追加され、異なるタイプと特性を持ちます。
上位互換じみた性能が多いアローラの姿の中で、原種の方が優位性を保っている珍しい系統でもあります。
名前の由来
Dugtrio (Mole Pokemon)
Dug “Dig 掘るの過去形/過去分詞形” + Trio “3人組” と思われます。
日本語名と同じ名前で、同じくそのままの命名です。
言うことがあるとすれば、Dig はそのまま技・あなをほるの英訳になります。
トリプル
それだけでは流石に語ることがなさすぎるので、trio についてもう少し深く。
trio は、イタリア語またはフランス語からの借用語と言われており、元々の意味は「3人の合唱曲」です。
duo “二人組” 、 solo “独唱” が対応する他の数字になります。
tri- は、「3つの-/3又の-」という意味の接頭辞です。
triathlon “トライアスロン(=3競技)”、triangle “三角形”、trident “三叉矛” 、trillion “1兆(=millionから数えて3つ目の単位)などが例です。
Tri Attack “技・トライアタック” も、3つの追加効果を持ちますね。
古くから、
ラテン語 unus “1” に solus “単独の” 、そしてギリシア語の mono- “1つの-”
ラテン語 duo “2” に bi- “2つの-” 、ギリシア語の di- “2つの-” と、
色々な音が錯綜していた他の数字に対して、3は競合相手が少ないです。
結果、様々な接辞がある1、2と比べて、3は tri- に統一されています。
日常であまり使わない語では、trinity “三位一体” も、同じく tri- を含む表現です。
ちなみに、ポケモンの最初の3匹を日本語では「御三家」と呼びますが、英語では Starter Pokemon (単数) とか、 Starters と呼びます。
残念ながら、ここに3の要素はないです。
図鑑説明と設定
“Dugtrio are actually triplets that emerged from one body. As a result, each triplet thinks exactly like the other two triplets. They work cooperatively to burrow endlessly.”
“ダグトリオは実のところ、一つの体から現れた三つ子である。その結果、三つ子のそれぞれが他の二体とちょうど同じように考える。彼らは協力して働き、果てしなく掘り進む。”
なかなか衝撃の事実です。
「他の二匹どこから来るの問題」、こんなところに答えがあったのですね。
triplets “三つ子” は、先ほど述べた tri- が使われた語です。
as a result “結果的に” が定型表現です。
文頭に置いて、前の文や内容のまとめを表します。
もはや一卵性というレベルではなく、体から分裂したそうです…
補足として、一卵性の三つ子は一応前例が存在するそうです。
確率は200万分の1とも、それより低いとも色々な情報がありますが、極めて稀というのは間違いないようです。
遺伝的に全く同じ性質である双子や三つ子、環境がいかに成長に影響するかという観点で非常に興味深いです。
言語獲得についての実験もしてみたいところです。
倫理の問題は避けられませんが…
さて、今週は穴を掘るポケモン、ダグトリオを扱いました。
力仕事は疲れるものですね。
運動不足です。
それにしても、彼らの下半身が明らかになる日はいつ来るのでしょう。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。