Pokemon of the Week 58: Victreebel

Victreebelの名前の由来・設定考察

結局最後まで連れていってしまった…
連れ歩きの愛着って怖いですね。

Victreebel 
“Said to live in huge colonies deep in jungles, although no one has ever returned from there.”

翻訳・解説は “続きを読む” から!




概要

第一世代のポケモン、ウツボットです。

初代の草タイプ6系統のうち、実に半数の3系統を締める複合、草/毒を持ちます。

アニメでは、ロケット団の手持ち、かつ、初代「コジロウを食べるポケモン」となりました。

目立ったところはない能力ながら、補助技のレパートリーはなかなか優秀です。

実はもともとバージョン限定だったポケモンの一種で、初代系統では緑版や、それに準拠するイーブイ版にのみ登場しています。


名前の由来

Victreebel (Fly Catcher Pokemon)

Victory “勝利” + Tree “木” + Bell “ベル” が有力です。

ですが、victory については、今ひとつモチーフとの必然性が見出しにくいです。

音の上での対応はかなり強いので、由来としてはかなりありえそうではあります。

どちらかというと、設定に近いのは Victim “犠牲者” ではないでしょうか。

victory とは同源だという話を聞いた覚えがありますが、裏付けが取れなかったので誤情報かもしれません。

victimize “不当に扱う/生贄にする” という動詞もあるので、イメージの上ではこちらが近いです。

Victorian “ビクトリア様式の” も可能性だとして考察を行いましたが、微妙です。

当時のポットがこのような形をしていたのかもしれないと考えましたが、画像検索の範囲ではそうは見えませんでした。

もちろん、美術史に詳しい人であれば別の判断を下すかもしれません。


図鑑説明と設定

“Said to live in huge colonies deep in jungles, although no one has ever returned from there.”

“ジャングルの深くに大集団で住んでいると言われているが、そこからは誰一人として戻ったことがない。”

学校文法で考えると、極めて変な文をしています。

分詞構文を使っておきながら、although という従属節のマーカーがあるので、メインになる主節がないようです。

though は、会話で文の最後につけて、「-けどね」のようなニュアンスを表すことができます。

It was fun, though. “楽しかったけどね。”

although ではこの使い方はまずしないはずですが、この文では似たように取るしかないのではないでしょうか。

なぜ、食べる?

さて、そんな食虫植物のポケモンですが、疑問です。

植物は光合成を行えるのに、なぜこのように捕食を行う種がいるのでしょうか?

どうやら、根からの栄養分の吸収が不足することが理由のようです。(出典)

植物の成長に必要な栄養3つ(窒素、リン、カリウム)については、光合成では生成できないため、外から取り入れる必要があるそうです。(参考)

確かに、植物が生命の全てを光合成のみで賄えるとしたら、日照量さえあればどこでも育つことになりますね。

実際には生育できない環境があることの理由の一つが、この栄養吸収の問題なのでしょう。

学校で習う仕組みだけでは、やはり理解は十分ではないのですね。


さて、今週のポケモンは食虫植物、ウツボットでした。

光合成だけでは十分でないとは…
食費が勿体無いので植物になりたかったのですが、考え直さねばなりません。

クロロフィルで全身が緑になる前に気づけて幸いでした。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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