Hydreigonの名前の由来・設定考察
このところ、コミュニティデイの色違い率下がってませんか?
ヌイコグマのときはフル参加で一匹も出なかったんですが……
Hydreigon
Pokemon White Version
“The heads on their arms do not have brains. They use all three heads to consume and destroy everything.”
詳しい内容は “続きを読む” から。
概要
第五世代の600族、サザンドラです。
『BW』ストーリーの最終ボスであるゲーチスが繰り出すことで有名です。
ドラゴン故に御三家は基本的に相性が悪く、格闘複合のエンブオーに対しても悪技を切ってまでなみのりを採用し対策してきています。
強制出撃の伝説ポケモンも、しっかりと上を取られて一致技で倒されるなど悪意の篭ったラスボスです。
特殊型のポケモンですが、進化前は物理偏重な上、10年以上経った今でもレベル進化で最高の64という信じがたい道のりが待っています。
名前の由来
Hydreigon (Brutal Pokemon)
Hydra “ヒュドラ” + drei “独語:3” + Dragon “ドラゴン” と思われます。
英語版でのこの系統は、いずれも名前にドイツ語での数字が入っています。
Deino、Zweilous、Hydreigon と、頭の数と綺麗に一致して変化していきます。
同じ言語で統一されているという点で、日本語よりかなりうまくやっているという印象です。
ギリシア神話に登場するヒュドラが、このポケモンのモチーフの1つであると思われます。
多数の首を持つ水蛇(竜)の怪物で、神々の命すら奪うほどの強烈な毒を持ちます。
その大きな特徴は不死性と再生力で、首を切り落としても傷口から2つの首が生えてくると言われています。
このことから首は無限に増え続け、そのせいでもあるのか文献によって首の数は定まらないところが見られます(が、大した問題ではないとも言えます)
進化前のモノズやジヘッドは自傷や争いで傷ついていく設定を持ちますが、これによって傷つき首が増えていく性質を自己完結しているものと思われます。
「首が多い」のは結果としての特徴であり、本質は「首が増える」であることを鑑みると、綺麗にモチーフを回収していると言えます。
ちなみに、自身から発芽して増えていく刺胞動物に Hydra と名付けられた科があります。
触手の部分が多頭に見えることに加え、分断してもそれぞれが再生するという驚異的な再生力もヒュドラに似ています。
図鑑説明と設定
“The heads on their arms do not have brains. They use all three heads to consume and destroy everything.”
“腕の頭は脳を持たない。3つ全ての頭を使い、あらゆるものを喰らい、破壊する。”
多数の首を持つヒュドラですが、全ての首が同質なわけではありません。
1つの首だけが不死であり、これは切り落とされても動き続けます。
この1つの首がサザンドラでいうと真ん中の(脳があるらしい)頭と言えるでしょう。
ヒュドラの討伐を命じられた英雄ヘラクレスは切り落とした首の傷口を焼くことで再生を封じていきます。
最後に残った1つだけは、岩の下敷きにするという方法で動けなくして討伐を達成しました。
このヒュドラは、戦いの最中に不運にも踏み潰されたカニと共に、星座とされることになります。
全天で最も広い、うみへび座(Hydra)がこれに当たり、かに座(Cancer)とは近くにあります。
この星座は大きいにも関わらず目立って明るい星がほとんどありません。
その中で唯一輝く二等星は Cor Hydrae “ラテン語:蛇の心臓” や、Alphard “アラビア語:孤独なるもの” と呼ばれます。
しかし、厳密には生きているのに正座にされるというのはどういった仕組みなのでしょうか。
さて、今週のポケモンはサザンドラでした。
そういえば、元は戦車をモチーフにしていた、という噂もありますね。
胸の模様が履帯の名残らしいですが、ヒュドラモチーフだけでも完成しているように思います。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。
参考文献
Bulbapedia
Wikipedia Lernaean Hydra Hydra (genus)