Pokemon of the Week 274: Great Tusk

Great Tuskの名前の由来・設定考察

…言うことある?

Great Tusk
“This creature resembles a mysterious Pokémon that, according to a paranormal magazine, has lived since ancient times.”

Pokemon Violet

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

第九世代で登場した、イダイナキバです。

ドンファンに酷似した姿で、ストーリー中のボスとして先行公開されました。

その常識を覆す名前から特殊個体の二つ名とも思われましたが、その実進化系ですらない(ゲームシステム上)別種でした。

タイプは地面/格闘になっており、現時点での固有複合です。

複数捕獲できる(種もいる)が570の総合値を持つという点で、UBに次ぐ準・準伝説と言えるカテゴリのポケモンでもあります。


名前の由来

Great Tusk (Paradox Pokemon)

Great “偉大な” + Tusk “牙” ですね。

はい。

これまでも見るからに明らかと言うケースはありましたが、ここへ来て一般名詞を突き付けられるとは思いませんでした。

パラドックスとは

流石にあんまりなのでパラドックスの方に触れます。

語源的にはギリシア語の para- “対して” + doxa “意見” が大元になっているそうです。

パラドックスとは、意味定義上は成立しているにも関わらず、自己矛盾しており真偽値が確定しない言説ということだそうです。

自己言及や循環参照によって起きることがあり、前者の例として「嘘つきのパラドックス」が有名ではないでしょうか。

『この文は偽である』というのがそれで、真にしようとすれば偽になり偽にしようとすれば真になってしまいます。

後者の例としては、『次の文は真である』『前の文は偽である』という組が例として挙げられます。

これも、一方を立てると他方が成り立たなくなる(そして、それ自体が成り立たなくなる)という対立を起こしています。

こちらの例に時間軸が絡んだ考え方が、タイムパラドックス(time paradox, temporal paradox)ということになります。

「過去に戻って自分が生まれないようにする」などが例ですね。

ただまあ、別世界線が明言されているパラドックスポケモンたちの何がパラドックスなのかはよくわかりません。

「古代種がいなくなったのは現代に全部送られたから」「未来種が存在するようになったのは未来から取り寄せた時点から」(原因のループ)が近いでしょうか。

図鑑説明と設定

“This creature resembles a mysterious Pokémon that, according to a paranormal magazine, has lived since ancient times.”

“超常現象雑誌によれば太古の時代から生きてきたという不可思議なポケモンに、この生物は似ている。”

そのものは「ポケモン」と明言されず、「生物」と言われているのが古代種の特徴です。

未来種に至っては「物体」と言われていますが、ボールに入るのでポケモン扱いです。

マンモスの時点で古代アピールは十分なはずなのに、さらに恐竜のような鱗を与えられています。

マンモスと恐竜では相当に時代が違うとはいえ、古代要素が明らかに過剰です。

古代/未来と言っても色々なモチーフを出せそうな中、あえて恐竜/機械にモチーフを偏らせていると言う印象があります。

DLCなどで明らかになるのかもしれませんが、実際には願望の実現であってタイムマシンとは違うような予感があります。

過去作でもウルトラプラントなんか大概だったので、そういう世界線があることはおかしくありませんが…


さて、今週のポケモンはイダイナキバでした。

初回なのでちゃんと書きましたが、今後は十分な記事を書く余裕がないときの最終手段(有限)になると思います。

今後、タイトルを見たら察してください。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

前回の記事へ

参考文献

Wikipedia Paradox Temporal paradox
Online Etymology Dictionary

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