Pokemon of the Week 387: Pinsir

Pinsirの名前の由来・設定考察

気温、どうした?

Pinsir
“Grips its prey in its pincers and squeezes hard! It can’t move if it’s cold, so it lives in warm places.”

Pokemon Yellow Version

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

初代から登場する、カイロスです。

今でこそヘラクロスと対立するような描かれ方ですが、元々の相方はストライクです。

虫単というのが本家では脚を引っ張るものの、『GO』では意外と安い虫戦力として役立つ場合もあります。

ここ2世代では使えなかったものの、飛行タイプが追加されるメガ形態を持っています。

特性・スカイスキンで一定の活躍をしたものの、『ORAS』からあろうことかメガボーマンダが同じ特性を備えたのは不遇です。


名前の由来

Pinsir (Stag Beetle Pokemon)

Pincer(s) “はさみ” と思われます。

物を切るのが主な役割の scissors に対して、挟むことが主な役割になっている工具です。

本来の相方の Scyther とちゃんと対応しているのがわかりますね。

日本語の「カイロス」は、ギリシア語 κοριός “虫” から来ているようです。

特に、一部で問題になっているトコジラミを表すこともあるらしく、あまり歓迎される虫ではなさそうです。


図鑑説明と設定

“Grips its prey in its pincers and squeezes hard! It can’t move if it’s cold, so it lives in warm places.”

“獲物をはさみで掴み、強く締め付けるぞ!寒いと動くことができないので、暖かいところに住んでいる。”

どういう立場で、どういう気持ちで書いた文章なのでしょうか。

というか、普通に虫の説明ですね。日本語名もある意味一般名詞で虫なのでこれでいいのかもしれませんが……


Mega Pinsir
“After Mega Evolution, it becomes able to fly. Perhaps because it’s so happy, it rarely touches the ground.”

Pokemon Ultra Sun

“メガシンカしたあとは、飛べるようになる。とても嬉しいからか、地面に触れることは滅多にない。”

設定までボーマンダと被らせないであげてほしいですね。

ギリシア語の名前があまりに理解できず意味が失われたのか、ギリシア神話の英雄の名に似たヘラクロスと並べられたせいか、「イカロス」らしさがあります。

あるいは第二世代でヘラクロスと並ぶ時点で、日本語名の元々の意味が見失われていたのかもしれません。

二次的に与えられた解釈を活かした設定なのかもしれませんが、どれくらいの割合がギリシア語の名前に気づくのでしょうか。

そもそも、カイロス自体はおそらくクワガタムシでもなく、アリジゴクなどのはさみを持つ虫でしかなかったのだと思われます。

これ自体はカマキリと並べられていた頃はそんなにおかしくないのではないでしょうか。

なぜかヘラクロスのせいでクワガタ枠だと誤解され(?)、現在の扱いになっているような気がします。

色々な点で、相方が変わったのが転機になっているのでしょうね。


さて、今週のポケモンはカイロスでした。

設定の面で珍しい変遷を辿っているポケモンですね。

意外なところに面白いものが隠れているものです。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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参考文献

Bulbapedia
Wiktionary

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