Snorlaxの名前の由来・設定考察
休みだと無限に寝てしまいますね
仕事進んでないんですが
Snorlax
Pokemon Red Version
“Very lazy. Just eats and sleeps. As its rotund bulk builds, it becomes steadily more slothful.”
詳しい内容は “続きを読む” から。
概要
初代で登場した、カビゴンです。
元祖道塞ぎポケモンで、後にはウソッキーやカクレオンが登場します。
第四世代では進化前のゴンベが追加され、先行公開されていました。
見た目通りの鈍重さと耐久力が売りで、一部の相手には絶大な強さを誇ります。
近年では道塞ぎとして再評価(?)されるとともに、配信専用でZ技やキョダイ形態を得るなど優遇されながら活動しています。
名前の由来
Snorlax (Sleeping Pokemon)
Snore “いびき” + Lax “だらしのない” と思われます。
シンプルな名前で特にコメントできることもなさそうです。
日本語名の方も カビ + ゴン(怪獣の接尾辞として)とシンプルです。
ですが、このシンプルさは海外勢にとっては謎になっているのかもしれません。
文化的文脈とカビゴン
カビゴンは、ある意味で非常に内輪ネタのポケモンとも言えます。
カビゴンのモデルは、ゲームフリークスタッフの西野弘二氏であることが公表されています。
西野氏は『ブラック2・ホワイト2』にもトレーナーとして登場し、しっかりカビゴンを使います。
「カビゴン」自体が西野氏の渾名であったという情報も見られますが、確実な出典が得られなかったので紹介にとどめておきます。
さて、初期のポケモンは現在と異なり、日本の一大コンテンツとなる以前の作品です。
そのため、『ウルトラマン』をはじめとした他の作品に対するパロディが多めになっています。
カビゴンの「ゴン」という名前もその一環ではないでしょうか。
「ゴン」は元々は「ドラゴン」の略とも言われますが、「カネゴン」をはじめとした怪獣の名前の接尾辞として日本人には馴染みがあると思われます。
(ちなみに、接尾辞が名詞の下位分類を示すのは珍しくありません。-(r)ite “鉱物を表す接尾辞” など)
この、「ゴン」をつけることによる安直なネーミングというのはある程度日本の文脈を持っている人だから理解できるのかもしれません。
英語名の由来のため大いに参考にしているBulbapediaでも、カビゴンの日本語名には異常な深読みが繰り広げられています。
ある意味、パロディというのは範囲の広い内輪ネタであり、文脈を外れると意味不明になるわけです。
なお、ポケモン側からの他のパロディは、ヒトデマンの存在全般(アニメ版の鳴き声はヘアッ)や「虫は悪に強い」(『仮面ライダー』、『金銀』からの例)などです。
図鑑説明と設定
“Very lazy. Just eats and sleeps. As its rotund bulk builds, it becomes steadily more slothful.”
“とても怠惰。食べて寝るだけ。太った巨体が大きくなるにつれて、着実により怠け者になっていく。”
「太った巨体が大きくなる」あたりにすごく「頭痛が痛い」を感じます。
自動詞 build は「ビルドアップ」のように積み上がるイメージですが訳出に割と困ります。
なお、西野氏は可愛いものが好きらしく、ピカチュウのデザインにも噛んでいるそうです。
初代での出現率を低く設定したのも彼だと語られており、ピカチュウ(ひいてはポケモン)人気を生み出した偉人とも言えます。
なのに図鑑ではこの言われよう。
おまけ
Gigantamax Snorlax
Pokemon Shield
“Terrifyingly strong, this Pokémon is the size of a mountain—and moves about as much as one as well.”
“恐るべき強靭さで、このポケモンは山のような大きさである – そして動き回るのもそれと同じくらいである。”
日本語訳下手か?原文を尊重すると大変訳しづらいです。
one は a mountain を受けるので、「動かざること山の如し」ということです。
かなり皮肉めいた言い方ですね。
先ほどは海外初代の図鑑だったので(日本語版では『青」)、20余年キャラクター性がまるで変わっていないと言えます。
ただ、通常形態の戦闘中は立つようになりましたね。
さて、今週のポケモンはカビゴンでした。
自由になる時間が多いと記事書きが捗ります。仕事は捗っていない
一生ゴールデンウィークにしましょう。そうすれば世界は金色になります。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。