Nihilegoの名前の由来・設定考察
それで生産性が上がるならウツロイドを被りたいくらい追い詰められています
Nihilego / UB-01: Symbiont
Pokemon Ultra Sun
“A life-form from another world, it was dubbed a UB and is thought to produce a strong neurotoxin.”
翻訳・解説は “続きを読む” から。
概要
第七世代、サンムーンで登場したUB、ウツロイドです。
UB-01として発売前から公開され、メインストーリーにも関わるUBの代表格です。
その意味深な説明文と姿から、メイン登場人物の正体がUB説が現れましたが、その実そんなことは全くありませんでした。
性能面では、毒との固有複合を持つ特殊型の岩タイプという、UBらしい独特なポケモンです。
岩なのでステルスロックが使え、フェアリーに毒を撃て、リザードンにも何となく対処できることから、対戦でも一定数見かけるポケモンでした。
名前の由来
Nihilego (UB-01 Symbiont) (Parasite Pokemon)
Nihil “虚無(の)” + Ego “自我” と思われます。
両方とも、そのままラテン語の単語です。
そちらでは、「何も-ない(nothing)」と「私が(I)」の意味になります。
日本語名は、「虚」+「イド」で、同じ分野の類似用語と考えればほぼ同じ意味です。
なお、英語と日本語ではUBとしてのコードネームも異なっています。
英語版では symbiont “共生者”、日本語版では parasite “寄生虫” です。
ストーリーでの描写だけだと日本語版の方が合っているような気がしますし、分類名は英語でも parasite です。
Id、Ego、Super-ego
ego “自我” は哲学や精神分析の用語です。
上ではラテン語が元のような書き方をしましたが、正確にはフロイトのドイツ語をラテン語に訳し、それを輸入したものです。
フロイトによれば、精神には3つの領域が含まれており、それぞれ id “イド/エス”、ego “自我”、super-ego “超自我” と呼ばれるようです。
イドは精神の本能的な部分で、生まれたときから備わっているとされます。
超自我は道徳や理想に従って機能する部分で、主に幼少期の経験によって構成されるようです。
自我はその2つからの要求を、現実と照らし合わせて調整する機能を担っているそうです。
判断や計画、忍耐を行うとされるのがこの部分のようです。
簡単に解釈して説明できそうな内容でもないので、ここではこの説明に留めておきます。
図鑑説明と設定
“A life-form from another world, it was dubbed a UB and is thought to produce a strong neurotoxin.”
“異世界からやってきたUBと呼ばれる生命体で、強い神経毒を生み出すと考えられている。”
一部のUBの説明には全く同じ文章が使われているというのも含め、UBの説明文は簡潔なものが多いです。
ハードや図鑑画面のレイアウトによる長さの制約かと思われますが、多くの場合、説明文は第三世代が一番長いです。
元々第七世代の図鑑はスペースが少ないところに、異世界から云々の記述が必ず場所を取るのが簡潔に思える原因かもしれません。
以上がメタ的な視点ですが、設定として言うのならば、それほど調査が進んでいない未知の生命体ということなのでしょう。
なお、このポケモンのモチーフは、通説通りガラスとクラゲではないかと思います。
パロディの多いサンムーンからの状況を鑑みると、名前も似ている『メトロイド』も可能性としてはありそうです。
時系列的にも、1986年発売なのでポケモンからは先輩にあたります。
加えて、何か新説が見当たらないかとガラスについて調べてみましたが、毒性などの記述は見当たりませんでした。
普及具合を考えれば無毒なのはある意味当然ではあるのですが……
今週は急いでいたので書きやすそうなポケモンを選ばせてもらいました。
そういう行為が後のネタ切れに繋がって自分の首を締めます。
上でも書きましたが、ego は主格なので、「エゴサーチ」より「me サーチ(私を探す)」「mei サーチ(私の検索)」が正しいかもしれません
というような指摘ばかりすると嫌われますので人間関係を大事にしましょう
それでは、来週もまたよろしくお願いします。
参考文献
Bulbapedia
Wikipedia
Wikipedia日本語版 自我 メトロイド
旭ファイバーグラス