Pokemon of the Week 116: Kecleon

Kecleonの名前の由来・設定考察

1/256のはぐれメタルも1/1,000のカクレオンも、目的達成まで狩り続けられたあの頃。

Kecleon
“It changes its hue to blend into its surroundings. If no one takes notice of it for too long, it will pout and never reveal itself.”

Pokemon Ultra Sun

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

Kecleon (Color Swap Pokemon)

第三世代のポケモンとして先行公開されていた、カクレオンです。

カビゴン、ウソッキーと続く道ふさぎポケモンの系譜です。

特性のへんしょくは未だに専用で、受けた技に応じてタイプが変化します。

最も個性を発揮しているのは、おそらく『不思議のダンジョン』シリーズです。

ショップの店員として登場し、泥棒しようものなら鬼のようなステータスと倍速で襲いかかってきます。

特に『探検隊』以降はステータスカンスト(以上)という、最強の敵になっています。


名前の由来

隠れる + Chameleon “カメレオン” と思われます。

先行公開の影響なのかわかりませんが、日本語と欧米圏では共通名になっています。

今までで1、2を争うほど名前について言うことがありません。

専用特性のへんしょくは Color Change で、こちらもほぼ直訳です。

なお、後に登場した類似の特性、へんげんじざいは Protean “変幻自在の” です。

ギリシア神話の神、予言や変身の力を持つ Proteus から来ている形容詞です。

プロテウスはポセイドンの子とされることもある海神なので、元の所有者のゲッコウガを意識した名付けかもしれません。

実際、第六世代でのカクレオンはこの特性を持たず、第七世代からの追加になっています。


図鑑説明と設定

“It changes its hue to blend into its surroundings. If no one takes notice of it for too long, it will pout and never reveal itself.”

“周囲に溶け込むために色を変える。あまりにも長いこと誰もカクレオンに気づかないと、拗ねて姿を現さなくなってしまう。”

まあまあ面倒くさい性格していますね。

Hue “色相” は専門用語で使われることの方が多い単語ですが、元はゲルマン語に根ざす一般の単語です。

後にフランス系の語である color に押されて頻度が減っていきます。

ラテン語などから取り入れた語が術語になることが多いので、廃れた語を引っ張り出してきて使うのはなかなか面白い現象ではないでしょうか。

もちろん、外来語のせいで意味が特殊化するということ自体は珍しいことではありませんが。

ちなみに、腹の模様だけ変色できないという設定がありますが、この特徴的な縞模様は実際のカメレオンの一部にも見られます。

緑の体色と縞模様を持つのはパンサーカメレオンやエボシカメレオンがいるようです。

頭部が突起のようになっているのは後者の特徴ですが、鮮やかな赤い縞はどうやら前者に特徴的なようです。

付録:ポケダンの仲間勧誘率

ポケダンで倒した敵が仲間になる確率は、勝手に本編と同じように(主に)乗算だと思っていたのですが、違うようです。

一定の条件によって、基礎値に加算されていく方式になっているそうです。基礎値はマイナスの場合もあります。

例えば『探検隊』でのポッポは8.2%、バンギラスは-12%の基礎値を持ちます。(バンギラスは中盤の勧誘可能ダンジョンで登場します)

ある程度の補正値が得られるまでは原理的に0%にするというのは、外伝だからこそのシステムな気がします。
(『剣盾』では野生の入手制限があるようですが…)

これによって、主人公のレベルに見合わない仲間の加入を防止できるようになっていた訳です。

レベルだけでバンギラスの勧誘率が+に転じるのは、レベル50を超えたあたりです。

補正値はレベル、かしこさ(スキル)、アイテムで34%(『救助隊』)もしくは49.6%(『探検隊』)まで盛ることができます。

カクレオンの基礎値はそれぞれ-33.9%、-49.5%に設定されているので、全て揃えると0.1%になるという仕組みだったようです。

なお、このせいか、最上位勧誘アイテムのおうごんかめんは補正値が20.1%というあからさまな数字をしています。

おそらくリメイクでも同様のシステムになると思われるので、参考までに。


ポケダンのリメイクは予想を裏切ってきましたね。

当時は、子供なりに知恵を搾って安全にカクレオンを狩る方法を思案していた覚えがあります。

とはいえ、『救助隊』ではレベル以外は有情なので鍛えれば普通に戦えていたため、主に『探検隊』の話なのですが。

今ではまったくもって、その熱意を真似できる気がしません。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

前回の記事へ

参考文献

Bulbapedia Kecleon (Pokémon) Recruitment Pidgey (Pokémon) Tyranitar (Pokémon)
Online Etymology Dictionary Protean hue
Wikipedia日本語版
NAVERまとめ
Google エボシカメレオン パンサーカメレオン

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