Pokemon of the Week 129: Lapras

Laprasの名前の由来・設定考察

時代遅れ人間なので今更初めてランクバトル潜りました
終わったとか言われてたラプラス普通に強いんですが

Lapras
“A POKéMON that has been overhunted almost to extinction. It can ferry people across the water.”

Pokemon Red Version

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

初代から登場するポケモン、ラプラスです。

元々は一周で一匹しか手に入らず、『金・銀』でも曜日限定のシンボルが洞窟深くに出現とかなりの隠され方でした。

その他にも一般ポケモンではかなり優遇されており、特にテーマ曲がアニメのEDというのはピカチュウ・ニャース級の待遇です。

元々弱くも何ともないポケモンでしたが、ここへ来て最高峰の性能を持つ専用キョダイ技を獲得。

体感ですが、下手したら対策の薄いモンボ級は単騎で抜けられる性能があるのではないでしょうか。


名前の由来

Lapras (Transfer Pokemon)

今まで何度かこのポケモンを扱おうと思ってやめていたのは、今ひとつ名前が何なのかわからないからです。

と言うよりかは、提示されている説に関わる内容がどちらも私の専門外で判断しづらかったからです。

(La) place “フランス語:場所・席” が1つ目の説です。

一般の名詞ですし、発音も確認した限りでは似ています。

しかし、フランス語で「席」の語義の place が一般的かというと若干怪しいところがあります。

フランス語に詳しくないですが、seat に対応して使われるのは siège であるような様子があります。

こういった点で、とても有力とまでは言い切れないと考えます。

一方、(日本語表記で)同名の数学者がいることはたびたび耳にされます。

数学者から名前を取る必要性が明確でないので個人的にはやや受け入れがたい説ではありますが、理由づけはされているようです。

Laplace の主な貢献に潮流に関する理論があるらしく、その意味では繋がっているとも考えられます。

ただ、この理論が学問的に、もしくは技術的に特筆するほど重要だったのかの判断は、私には今のところできていません。

調べた限りでは、天文学の中での流体の運動を論じた、とのことですが…

否定要素もありませんが、他を差し置いて数学者の名前を採用するに足る重要性があるのかは考える必要があると思います。

ラプラスの悪魔

「ラプラス変換」や「ラプラス公式」など、その名前がついた理論は多く存在します。

高等数学は私の知識では要点を捉えられそうにないので、「ラプラスの悪魔」だけ紹介しておきます。

全ての事象は物理現象なので、現在/過去の原子の状態によって未来は決定している、という決定論の考え方が前提にあります。

それゆえ、全宇宙の物理的状況を知り、計算できる「悪魔」がいれば、それは全宇宙の未来を知れるだろう、という理論です。

物理現象のシミュレーション・予測と考えれば同意できなくもない一方で、人間の自由意思もないという極端な考え方です。

なお、その後の発展にしたがって、こういった「悪魔」は存在しえない、と現在では否定されたそうです。


図鑑説明と設定

“A POKéMON that has been overhunted almost to extinction. It can ferry people across the water.”

“絶滅しかけるまで狩られすぎたポケモン。人々を水辺を越えて渡すことができる。”

almost は副詞で、「ほとんど-だが、そうではない」という意味のため、「-しかける」という意味でもよく使われますね。

almost forgot という形で最もよく見ます。

加えて、overhunt の訳語として当てた「狩りすぎる」ですが、複合語ではないようです。

単純に受け身を付与して「?狩り過ぎられた」だとかなり日本語として怪しくなります。

一方で「過剰に」ではなく単に通過の意味になる「通り過ぎられた」は通じそうなので、そちらは複合語で扱っていいのかと。

「食べられすぎた」と「食べ過ぎられた」では、後者が間接的な被害の意味なら通りそうです(「雨に降られた」)。

まず間違いなく論文が上がっていそうです。

おまけ

メガ形態を残しておいても扱いに困ることを前の世代で学んだので、ついでに扱ってしまうことにします

Gigantamax Lapras
“Over 5,000 people can ride on its shell at once. And it’s a very comfortable ride, without the slightest shaking or swaying.”

Pokemon Sword

“5,000人以上の人が同時に殻に乗ることができる。それに、ごくわずかな揺れや傾きもない、大変快適な乗り心地でもある。”

50イナバ物置です。

正式文法では and から文を始めるなと言われますが、普通に使っていますね。

まあ昔からポケモン図鑑なんてフォーマルとは程遠い文体なので別に良いのでしょう。

専用技は G-max Resonance で、数学者ラプラスが潮流の理論で考慮した、波同士の同調も resonance と言うそうです。

念のため、考察の助けとしてそれだけ指摘しておきます。


さて、今週はラプラスでした。

ランクバトル参戦が遅れたのは、ピックアップ当時にプレイしていなかったラプラス以上にポットが売ってないお茶のせいでした

自分と協力できるとレイドの効率が上がっていいですね

柱全部討伐するのも相当楽になります

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

前回の記事へ

参考文献

Bulbapedia
ポケモンWiki
Wikipedia Pierre-Simon Laplace Resonance
工学の曙文庫
Wikipedia日本語版 ピエール=シモン・ラプラス ラプラスの悪魔

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