Eiscueの名前の由来・設定考察
今年初めて雪を見ました。
何もしていない気がするのですが12月になるのですよね
Eiscue (Ice Face)
Pokemon Sword
“It drifted in on the flow of ocean waters from a frigid place. It keeps its head iced constantly to make sure it stays nice and cold.”
詳しい内容は “続きを読む” から。
概要
第八世代で登場した、コオリッポです。
『シールド』にのみ登場し、イシヘンジンと対になっています。
物理技を無効化し、防御型からスピード型に転じる特性・アイスフェイスが特徴です。
物理にしか効果がありませんが、一度のあられで一回まで再生成することができます。
強烈な効果とはいえ、制限も多く前評判ほどの猛威は振るっていません。
DLCでは、やはり盾版でのみ、海に浮いている姿を見ることができます。
名前の由来
Eiscue (Penguin Pokemon)
Ice “氷” + Cube “立方体” のようです。
日本語名もほぼ同じと考えられます。
Eis という表記はどちらかと言うとドイツ語のものです。
とにかく頭が氷であることに重点が置かれているポケモンと言えます。
ただ、なぜペンギンの頭に氷なのか?というモチーフは正直よく分かりません。
イギリスでマスクと言ったら Guy Fawks がまず思い当たります。
ですが、別に顔がすごく似ているわけではないですし、何なら火のイメージがあるので薄そうです。
元祖ペンギン
おそらくイギリスの何らかに絡むのではという仮説は、対のイシヘンジンが明らかにそうであるからです。
イギリスというとそもそもペンギンとすら縁遠そうでありながら、実は以前はペンギン(と呼ばれた鳥)が生息していたそうです。
Great Auk “オオウミガラス”、学名を Pinguinus impennis という大型の飛ばない海鳥が、最初にペンギンと呼ばれた鳥です。
ウェールズ語で「白い頭」を意味したのが Penguin の語源とされています。
ラテン語の pinguis “脂肪っぽい” とも似ており、これを由来とするところもありますが、こちらは類似しているだけとも言われます。
北極の海から渡ってきたそうで、このことはコオリッポの図鑑説明にも一致します。
生息数は世界でかなり多かったそうですが、人間の乱獲に加えて自然災害が追い討ちとなって現在では絶滅しています。
コオリッポのまず滅多に見ない出現率もこれの反映でしょうか。
絶滅種ゆえ記述は少ないものの、浮いたまま休憩できるほど泳ぎが上手く、陸地には繁殖のためくらいしか上がらなかったとも言われます。
なお、現在「ペンギン」として知られている一族とは近い親戚ではなく、姿が似ているのでこの種にちなんでペンギンと呼ばれるようになったそうです。
それにしても、頭が氷である理由は水に浮いているくらいしか見つかりません。
図鑑説明と設定
“It drifted in on the flow of ocean waters from a frigid place. It keeps its head iced constantly to make sure it stays nice and cold.”
“寒冷地から、海水の流れに乗って流れ着いた。いい感じに涼しいままでいるため、常に頭を氷で冷やしておく。”
nice and cold という表現は便利ですが、図鑑の記述としてはどうなのでしょう…
前述の、(おそらく北極圏から)流れ着いたということがここで示されています。
とはいえ、姿、特に黄色の足は「新」ペンギンのアデリーペンギンの特徴のように見えます。
おまけ
Eiscue (Noice Face)
Pokemon Sword
“The ice covering this Pokémon’s face has shattered, revealing a slightly worried expression that many people are enamored with.”
“このポケモンの顔を覆っている氷が砕け、多くの人が虜になっている少し不安な表情が露になった。”
英語版だと No + Ice という造語になっていて、おそらく Nice と読めばいいのだと思います。
日本語版の「ナイスフェイス」も「無い + アイス」なのでしょうか。
このことも考えると、先程の説明文で nice が出てきているのも敢えてやっているのかもしれません。
さて、今週は寒いので氷タイプのポケモンでした。
言語ばかり見ていて文化には特別に詳しいわけではないので、こういう何かありそうなポケモンはちょっと困ります。
何か心当たりがある方がいればお知らせください。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。