Yveltalの名前の由来・設定考察
伝説解禁戦やっているらしいですよね
暇があれば(ない)参加したいです
Yveltal
Pokemon X
“When this legendary Pokémon’s wings and tail feathers spread wide and glow red, it absorbs the life force of living creatures.”
詳しい内容は “続きを読む” から。
概要
第六世代の伝説のポケモン、イベルタルです。
正直両方Yっぽく見える伝説コンビの、正真正銘Yの方です。
わかりやすく強い技を持つ相方と比べて地味な印象でしたが、殴り合いに強く評価を上げていっている印象です。
専用特性は場の悪技の威力を4/3にするダークオーラで、威力不足の悪技の欠点を補強します。
また、専用技のデスウイングはダメージの3/4という破格の吸収量を誇る飛行技です。
生命の化身の相方に圧倒的破壊力、破壊の化身のこちらに強力な回復力があるのは何か作為を感じられます。
名前の由来
Yveltal (Destruction Pokemon)
Y + evil “邪悪な” がまず有力です。
evil は古英語時代にyから始まる yfel という綴りだったようなので、ここまではかなり有力です。
加えて、モチーフベースで quetzal “ケツァール” なども考えられているようです。
メキシコやアメリカ南部に生息する、尾の長い鳥だそうです。
緑+赤の体色と、凶暴な鳥ではないこともあり、可能性はありそうですがやや決め手には欠けます。
気質の方を反映すると talon “(猛禽類などの)鉤爪” の前半部分という説も提示されています。
これに限らずパッケージ伝説というのは複雑すぎるのか、もしくは語感でつけているかのような名前が多く、強敵なことが多いです。
図鑑説明と設定
“When this legendary Pokémon’s wings and tail feathers spread wide and glow red, it absorbs the life force of living creatures.”
“この伝説のポケモンの両翼と尾羽が大きく広がり赤く輝くとき、生物の生命力を吸収する。”
所有格で取っている語を後述の節で代名詞化されると絶対上手く訳せないのでやめてほしいです。
ポケモンという比較的優しい世界だからこそ破壊の化身など散々な言われようですが、生物としては至極真っ当なことをしています。
他の生物からエネルギーを得るというのは要するに捕食なわけで、その規模が大きいだけでこうも言われているのだとしたら若干不憫です。
ちなみに、この演出は実際に専用技を使用する際に見ることができます。
専用技・デスウイングの英語名は Oblivion Wing “壊滅の翼” で、物騒な名前から半端な威力の吸収技という立ち位置は英語でも変わりません。
フレースヴェルグ
『XY』の伝説は、北欧神話をベースにしていると考えられています。
イベルタルは、世界樹に住む大鷲、フレースヴェルグ(Hræsvelgr)と考えられます。
名前の意味は「死体を呑む者」だそうです。
相方の方は世界樹の葉を食べ川となる雫を角から垂らす雄鹿、エイクスルニル(Eikþyrnir)と思われています。
北欧神話の一つのハイライトは、ラグナロク(†神々の黄昏†)と呼ばれる最終戦争ではないでしょうか。
全ての枷は放たれ、大狼フェンリルが太陽を飲み込み、世界の底から大蛇ヨルムンガンドが起き上がります。
そして、炎の巨人スルトに率いられた巨人の一団が攻め寄せることになります。
これらはそれぞれジガルデの10%、50%、100%に相当するモチーフです。
北欧神話は最終戦争あってこそ完結するものなので、『XY』本編の消化不足感はやや残念です。
むしろ、XYなどというのは「終わり(Z)」への踏み台だったのではないでしょうか。
幻の第六世代マイナーチェンジを拝めた日には、彼の活躍を期待しています。
…本当はイベルタルの話だったのですが、脱線気味ですね。
(ジガルデ回ともやや内容が被っています)
実際のところこの鷲と鹿というのは世界観に重要でもストーリーにはちょい役なのが悪いです。
もしかすると『XY』での伝説の影の薄さもモチーフ通りと言えるのかもしれません。
さて、今週のポケモンはイベルタルでした。
3DS最初のポケモンなだけあり、伝説にはそれぞれ専用背景があってそれがなかなか綺麗です。
ただ、私自身が最もポケモンから離れていた時期というのもあり、やや全体の印象は薄いのですが…
それでは、来週もまたよろしくお願いします。
参考文献
Bulbapedia
Wikipedia Hræsvelgr Quetzal Eikþyrnir
Online Etymology Dictionary