Bastiodonの名前の由来・設定考察
追加進化・化石&ポリゴン、ミカルゲ。
Bastiodon
Pokemon Legends: Arceus
“Its face is sturdy—as strong as diamond—and this hardness offers a very stable defense. Much about this species is still unknown, such as its natural habitat.”
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概要
第四世代の化石ポケモン、トリデプスです。
復元前の化石は『パール』限定で、使用者のジムリーダーも親子関係などラムパルドと対になっています。
超攻撃的なラムパルドに対して防御特化の能力を持ちますが、無条件の回復はできず4倍弱点を2つ抱えるなど欠点も目立ちます。
しかし、防御力が物を言うらしい『GO』では強力だという噂もあります。
最新作では、時空間異常によって特定エリアに転送される様子が見られます。
名前の由来
Bastiodon (Shield Pokemon)
Bastion “要塞” + -don “恐竜などの接尾辞” と思われます。
-don はギリシア語の δόντι “歯” から来ている接尾辞です。
プテラノドン、イグアノドンなどの古代大型爬虫類の複数の名前に見られます。
実際のモデルは、日本語名から考えるにトリケラトプスではないでしょうか。
しかし、「三つ角の顔」を表すトリケラトプスとしては角の形状が異なっています。
また、トリケラトプスの特徴としてもう一つ、近縁種と比べて頭部に穴が空いていないというものがあります。
トリデプスのデザインでいうと、要塞の窓の意匠にあたる部分と言えます。
このことから、デザイン自体は同じ亜科の代表種、カスモサウルスではないかとも言われています。
バスティーユ監獄
bastion という響きと字面から、何となくフランス革命で有名なバスティーユ監獄という名前との類似性が感じ取られます。
実際、Bastille というのはフランス語の「要塞」を意味する名詞です。
元々はパリを守る要塞だったものを監獄に転用したもののため、こういった名前で呼ばれたそうです。
要塞としての名前は、Bastille Saint-Antoine “聖アントワンの要塞” とのことです。
ルイ15世、16世の頃には政治犯を収容する監獄としての意味合いが強まり、フランス革命の最初に襲撃を受けることになります。
それ以前は、社会的に位の高い罪人を収容するための監獄という側面が強かったようです。
これらの事情から、プロパガンダとして非道の監獄として描かれるものの、実際には囚人の環境も待遇も悪くなかったとされています。
監獄の建物は革命によって解体され、現在では地名と歴史にその名を残すこととなっています。
図鑑説明と設定
“Its face is sturdy—as strong as diamond—and this hardness offers a very stable defense. Much about this species is still unknown, such as its natural habitat.”
“トリデプスの顔は、ダイヤモンドのように硬く、そしてこの硬さは大変強固な防御力を与えている。この種については、本来の住処などといった多くのことがまだわかっていない。”
パール限定なのにダイヤモンドに例えられています。
これはわざとのようで、ラムパルドの方には「真珠のような頭」という記述があります。
従来の作品では、主人公たちは化石から復活するのを確認していることから絶滅種扱いでした。
一方、そういった技術がなく時空の歪みに突如湧き出す『LEGENDS』では、このように出自不明の珍しいポケモンとなっています。
……しかし、その時代で捕獲報告があったとしたら、絶滅年代の特定に難儀しそうです。
時空間異常の記録もしっかり残っていたら、外れ値として扱えるでしょうか。
さて、今週のポケモンはトリデプスでした。
情報があってさえ面倒なミカルゲ、困難な判別方法の追加進化に並んで、待機&運ゲーになる化石は図鑑埋めの壁になっていました。
しかし、化石の姿が確認できるこれらよりはノーヒント具合で言うとポリゴンやコイルの方がひどいのかもしれません。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。
参考文献
Bulbapedia
Wikipedia Chasmosaurus Bastille Triceratops