Shedinjaの名前の由来・設定考察
この世には事故が溢れている
Shedinja
Pokemon Shield
“A strange Pokémon—it flies without moving its wings, has a hollow shell for a body, and does not breathe.”
詳しい内容は “続きを読む” から。
概要
第三世代で登場した、ヌケニンです。
一匹が分裂するという例外的な分岐進化をはじめ、全てが例外だらけのポケモンです。
能力値の上では、HPが他の一切に影響されず1で固定されており、いかなるダメージも致命傷になります。
一方で、「直接攻撃のダメージは弱点以外受けない」という特性・ふしぎなまもりにより、そのかすり傷を負わないことが可能です。
強烈な詰ませ性能ではあるものの、フィールド効果などで腐ることも多く、敵味方両方にとって事故要因となりうるポケモンです。
名前の由来
Shedinja (Shed Pokemon)
Shed “脱ぎ捨てる” + Ninja “ニンジャ” と思われます。
shed “小屋” という語もありますが、別の語源のようです。
前者はゲルマン系で shade と同源、後者はロマンス系(ラテン語由来)で「分ける/分かれる」を由来としているらしいです。
「抜け殻」を shed 単体で表すことはないようで、道具のきれいなぬけがらの英語名も Shed Shell です。
「殻」だけで shell ということですね。
図鑑説明と設定
“A strange Pokémon—it flies without moving its wings, has a hollow shell for a body, and does not breathe.”
“奇妙なポケモンで、翅を動かすことなく飛行し、体として空洞の殻を持ち、そして呼吸もしない。”
正直どれも他のポケモンにもあり得る性質だと思うのですが、それでも奇妙と言い切られているところこそが特殊性ではないでしょうか。
登場から20年近くが経過した今でもなお、能力値に特殊処理が入っているのはヌケニンだけです。
そして、環境が変わってもなお「直接ダメージには耐性を持つが、それ以外は無」という性質を貫いているのもある意味特別ではないでしょうか。
正しく知っておきたいふしぎなまもり
固有特性には特性消しが無効など、複雑な仕様が増えてきた昨今です。
おそらく最初のインチキ特性、ふしぎなまもりを復習してみます。
有効なもの
- 技・いえき、コアパニッシャーにより無効化される。
- 特性・かがくへんかガスにより無効化される。
- 技・なやみのタネ、シンプルビーム、なかまづくりで上書きされる。
- 特性・ミイラにより上書きされる。
- 特性・トレースでコピーできる。
- 技・なかまづくりで配布できる。
- 技・なりきりで放棄できる。
- 技・わるあがきのダメージを受ける。
無効なもの
- 技・スキルスワップ、なりきりは失敗する。
- 特性・さまようたましい、レシーバー、かがくのちからは発動しない。
- 以上は特性が無効の状態でも無効となる。
要は、基本的に味方に不利な設定がされていることになります。
味方にも発動できる技や特性でコピーするのは一手では少なくとも不可なあたり、さすがダブルバトルと同時登場といったところでしょうか。
ちなみに、なかまづくりでメレシーからがんじょうを上書きするという形で、別の不死性を得ることは一手で可能なようです。
さて、今週のポケモンはヌケニンでした。
とても好きなポケモンですが、死因が増えてきて悲しいですね。
とはいえヌケニンが蔓延る環境もそれはそれで嫌なので、仕方ないでしょうか。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。