Pokemon of the Week 346: Carnivine

Carnivineの名前の由来・設定考察

全ての羽虫を滅ぼしたい

Carnivine
“Using its tentacles to hang from branches, it looks like a plant when it is not moving. It awaits prey with its mouth wide open.”

Pokemon Shining Pearl

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

第四世代で登場した、マスキッパです。

アニメでのロケット団の手持ちとしても登場したポケモンです。

サファリゾーンに相当する大湿原のレア枠で、現在より暗い体色もあり初見だとそこそこ印象的です。

特性・ふゆうの草ポケモンはカットロトムを除くと本種のみで希少なものの、元々地面を半減するタイプのためありがたみはやや薄いかもしれません。

そのふゆうが災いして、性質上飛行タイプがほとんどとなる『XY』のスカイバトルに出場できるのは一種の話題となりました。


名前の由来

Carnivine (Bug Catcher Pokemon)

Carnivore “食虫植物” + Vine “蔓植物” と思われます。

carnivore は「肉食動物」でもあります。

carnivorous “肉食性の” が同源の形容詞になります。

caro “ラテン語:肉” に連なる語で、他には carnival “謝肉祭” にも繋がります。

「魂に対しての肉部分のみ」といった点で、さらに広げると carnage “大量殺戮”、carrion “死肉” などもあります。

面白いところではランドロスなどの「けしんフォルム」の英名に使われる incarnate “具現化する/している” も「受肉する」といった意味合いで同系列です。

一方、日本語名の方は、muscipula “ハエトリグサ(学名)” + すきっ歯 と思われます。

Dionaea Muscipula というのが学名で、venus flytrap と一般に呼ばれます。

Dionaea は「ディオネの(娘)」、すなわちヴィーナスと同一視されるアフロディテを表します。

muscipula はラテン語で鼠取りを表す語で、蠅取りも表したとも言われます。

女神の名前がついているものの、古くからその形状故か女性器の名称を与えられていたというのが事情のように思われます。


図鑑説明と設定

“Using its tentacles to hang from branches, it looks like a plant when it is not moving. It awaits prey with its mouth wide open.”

“触手を使って枝からぶら下がると、動かないときは植物のように見える。口を大きく開いて獲物を待つ。”

こう書かれているということは、草ポケモン全般が植物というわけではないのでしょうね。

キノコだの茶だのが紛れている時点でそうでしょうが……

植物の性質を持つ種が多いが、分類上はポケモンという別系統、というのがおそらく近年の扱いです。

ちなみに、when節内はなぜかリメイクの『SP』で付け加えられた部分です。

基本的に意地でも原作を変えない方針の『BDSP』なのに、この追加は謎ですね。

唯一の例なわけではなく、フローゼルなども文面に若干の変更が入っています。


さて、今週のポケモンはマスキッパでした。

見た目だけ空中にいるポケモンが多い中で、なぜ特性でまで浮いているのかがどこにも書かれていないのが不気味です。

全図鑑を確認したと思いますが本当にどこにも書いてないです。なんなんでしょう。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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参考文献

Bulbapedia
Online Etymology Dictionary
Wikipedia

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