Chanseyの名前の由来・設定考察
第77回。
ラッキーナンバーです。
Chansey
Pokemon White
“A kindly Pokémon that lays highly nutritious eggs and shares them with injured Pokémon or people.”
翻訳・解説は “続きを読む” から!
概要
初代のポケモン、ラッキーです。
その名前の通り、出現率も捕獲率も低く捕まえられたら非常にラッキーです。
能力値はHP・特防に尖っており、攻撃・防御は脅威の低さです。
倒して得られる経験値が多く、一部作品では貴重なしあわせタマゴを持っているため、育成の犠牲にされることも。
第二世代、第四世代と進化系が追加されていった特徴もあります。
Pokemon GOではその尋常でない硬さから、進化前にも関わらずジムの常連です。
よほど倒しやすくなりましたけどね。
名前の由来
Chansey (Egg Pokemon)
Chance “好機” ないし Chancy “予測不能な” と思われます。
非常に練られた名前と単純な名前に二極化する初代で、後者に当たるポケモンです。
ここまで語ることのない名前も珍しいものです。
chance は「確率」という使い方もあるので、海外有志のドロップ率検証などを見るのにも重宝します。
probability “確率” というのも同義ですが、こちらは学校で習うようなより数学的な言い方です。
odds というのも確率ですが、日本語の「オッズ」というのと同様のもので、起こる率/起こらない率 の比です。
競馬などで使われやすい用語のようですね。
図鑑説明と設定
“A kindly Pokémon that lays highly nutritious eggs and shares them with injured Pokémon or people.”
“とても栄養価の高いタマゴを産み、それを傷ついたポケモンや人に分けてくれる優しいポケモン。”
全体が関係節で修飾された一つの名詞句だけになっており、文ではない解説です。
kindly “優しい” は -ly にも関わらず形容詞です。他には friendly など。
-ly は語源的に like と通じており、一応、どちらも同源の接尾辞ということになります。
ラッキー7はなぜラッキー?
さて、なぜ、7というのは幸運の数字なのでしょう。
これには明確な由来は見つかっていないようですが、調査は行われています。
そもそも、人間は7という数字を好ましく思う傾向があるようです。
数学者Alex Bellosに寄れば、人間は奇数、とりわけ素数を好むそうです。(あるいは逆に、偶数は2を覗き素数ではないため)
しかし、おそらく10進法の影響で、5には何らか好まれない要素があると分析しています。
10より大きい数も好まれにくいとしています。もしかしたら、これも10進法との関連かもしれません。
すると残るのは3、7であり、事実3は次点として人気のある数だったようです。
7が3に優先された理由をBellosは、3が「日常にありふれているから」としています。
つまり、10進法の枠組みで、適度に小さく、希少な素数であることが原因とされている、ということでしょう。
世界共通の人間の性質の一端も見えるかもしれません。
さて、77ゾロ目の今回は、ラッキーでした。
昔のインターネットで、アクセス数キリ番とかゾロ目は掲示板へ、みたいなのありましたよね。
ああいった個人サイトの雰囲気は好きなのですが、閉鎖が多くて悲しいです。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。