Zigzagoonの名前の由来・設定考察
ORASで最初に捕獲したのがくいしんぼうだと微妙な気分になります
ものひろいが欲しいけど捕まえ直すのも……
Zigzagoon
Pokemon Y
“A Pokémon with abundant curiosity. It shows an interest in everything, so it always zigzags.”
翻訳・解説は “続きを読む” から。
概要
第三世代の序盤ノーマル、ジグザグマです。
第八世代での初出リージョン対象にもなりました。
進化後共々秘伝要因としても活躍しますし、多くの場合初めて出会うものひろい持ちでもあります。
しんそく持ちがいたり、きのみバグで色違いが配布されたりと特殊個体も多めになっています。
長らくごく限られた所持者しかいなかったしんそく個体も、今や遺伝が可能になっています。
色々と時代の変化を目にしてきたポケモンの一匹でもあるのかもしれません。
名前の由来
Zigzagoon (Racoon Pokemon)
Zigzag “ジグザグ(する)” + Raccoon Dog “狸” と思われます。
ジグザグは日本語のように見えてフランス語や英語に元があるらしい単語です。
フランス語の「歯」を意味する単語が重なったものという説が、どうやら日本側では多いようです。
一方の英語側では、ドイツ語系の語から来ているという説が強いです。
初出が1712年らしいので、少なくとも日本語でないのは確かです。
ドイツ語では、元々軍隊の進行方式を表していたらしいです。
このように説が割れることからも、/z/や/g/に尖った象徴性があることを裏付けているのかもしれません。
クマ……?タヌキ……?
名前を見るとモチーフの動物が色々と混ざっているように見えますが、これらは元々区別されにくい動物のようです。
日本語の名前はクマ、分類名にはタヌキ、英語の名前は raccoon “アライグマ” です。
上の由来では英語名の由来を raccoon dog として取っていますが、こうするとタヌキを表すことになります。
世界的にタヌキ、アライグマ、アナグマあたりは混同されやすいらしく、それがこの名前にも表れていることになります。
日本語でも方言によっては、「タヌキ」はアナグマを指し、「ムジナ」がタヌキを指すと区別されるところもあるそうです。
なお、アナグマの体色についてはすでに広く考察が出回っているのでここでは紹介に留めます。
なお、アナグマ自体は英語で badger です。bad だから悪になったのでしょうか。
ニホンアナグマが茶色でヨーロッパアナグマが白黒なのでマッスグマもそういうことか
— のーと (@note_dff) August 7, 2019
つまりアナグマはヨーロッパ生まれ??? pic.twitter.com/hA2A0get2L
ついでにハクビシンもこれらと区別がつきにくいと言われています。
……というと、『のんのんびより』のEDのようですが。
図鑑説明と設定
“A Pokémon with abundant curiosity. It shows an interest in everything, so it always zigzags.”
“あふれる好奇心をもつポケモン。全てのものに興味を示すので、いつもジグザグ歩行している。”
zigzag がここでは動詞として使われています。
英語には活用システムの関係で動詞に共通の語尾がないので、そのままの形で名詞と動詞が兼ねられることが可能です。
「タピる」のような言葉が現れている通り、日本語では語尾のウ段は動詞として必須の要素になります。
逆に言えば、「る」などを付加することで柔軟に動詞を作ることができます。
スペイン語では -ar/-er/-ir、ドイツ語では -(e)n などがシステム上必要な語尾になります。
固有名詞すらもそのまま動詞に転用できる英語では、xerox “コピーする” なども使われました。
google “ググる” という動詞がこの違いを顕著に表すのではないでしょうか。
さて、今週はリージョン進化で注目を浴びたジグザグマでした。
DPの特徴が多量の追加進化であったことを考えると、リメイクでもシンオウリージョン進化は足されるのではないかと。
ホームからの入国規制があれば同世代での互換性すら大事ではなくなりそうなので、この可能性は高いと考えます。
先のことなので、どうなるかはわかりませんが。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。
参考文献
Online Etymology Dictionary
語源由来辞典
Wikipedia日本語版 アライグマ アナグマ属