外国語マニアからの情報提供
4月になると履修登録が始まるところも多いようなので。
筆者はオタクが入っておりサブカルネタが入るので苦手な方は別の人を当たるといいと思います
自分で本格的に第4外国語までやった他、他の言語も基本性質はさらっていることが多いので一通り書きますが、あんまりやっていないものはちゃんとそう記載しておきます
とっつきやすいのはスペイン・ドイツ・韓国あたりかと思うのですが、興味あるものをやるのが一番ですね。
ただし私自身がそういうことをやりがちな「陰」の民なので先に言っておきますが、格好つけてマイナー言語にするのはおすすめしません
スペイン語
英語以外のヨーロッパ言語の入門のような言語と個人的には思っています。
文法面では、主語の人称・数による動詞活用と名詞の性に男女がありますが、これは割とどの言語を選んでも付き纏うので独自の難しさではないです
特筆すべきは母音の少なさに伴う発音の簡単さで、ほぼローマ字読みで対応できるため会話を重視するクラスでも比較的楽です。
巻き舌発音が必要ですが私はできなくても許されました。
時制がやたら多く本格的に運用しようと思うと骨が折れるものの、中級までであればかなり対応しやすい方でしょう。
話者は統計だと多い部類に入るものの、正直スペイン語のネーミングってなかなかないので知識が役立つ機会は今まででほとんどないです
フランス語
※ちょっと触っただけ
圧倒的なおしゃれ感があり心なしか女性の比率が高いクラスになりますが、実は地雷になりがちです(フランス語キラキラ民への僻みではなく)
欧州言語の宿命とも言える人称変化・名詞の性は当然備え、発音がめちゃんこ面倒くさいです。
ある文字を読んだり読まなかったりする、英語読みの発音は通用しない、音自体も日英から外れると多大なる困難を示します
それを乗り越えるモチベーションがずっと続けばいいのですが、何となくで選ぶなら再考をおすすめします。
習得するとマンション名やお菓子の名前が理解できるようになる特典があります
ドイツ語
ボールペンが †Kugelschreiber(クーゲルシュライバー)† で有名なドイツ語です。
文法も発音も満遍なくちょっとずつ難しいです。中性を含めた3つの性に従う冠詞の格変化と、忘れたころにウムラウトの発音変化があります。
しかし文字と音はしっかり対応しており、例外的な文法規則が体感少なめなため基本ルールを覚えるのは楽な部類だと思います。
ただし複合語大好きなため、名詞はともかく動詞が(分離動詞というミスしやすい法則も含め)かなり覚えにくく、面倒くさいです
イメージで言うと動詞がほぼ英語で言うイディオムのような感じです。さらに名詞も3性なので単語記憶は大変な方です。
個人的には文字と発音と比べれば文法や単語の大変さはまだ良い方なので、おすすめの部類です。
挫けずに単語をたくさん覚えると†ダガー†がつくようなネーミングがしやすくなります。
イタリア語
※ほぼやってません
言語系統も近しい部類ですし触りの印象ではスペイン語について書いたことがほぼ当てはまるはず。
基本的には、開講数・受講者数が多いほど今後のスケジュール組みの融通や(友達を作れて、入手しないと不安な人は)過去問の入手に有利なことは考慮すべきです。
イタリアはメジャーな観光地ですし、習得する価値はありそうですが。
ロシア語
※すまねぇ、ロシア語はさっぱりなんだ
あまり有用な情報は持っていませんが、キリル文字なのでそれを習得することから始まります。
新しい環境で他の授業もある中、新しい文字と発音体系の習得に多大な労力がかかるのは選択者を見ていて結構辛そうでした。
使いまわせる文字としてのアルファベットの偉大さを感じますね。
詳しくないですが文法も格変化がかなり豊富で簡単ではないようです。
中国語
※中国語は「免費」しかわかりません
無勉強でも日本人ならある程度文章の意味が取れる恐ろしい言語です。
微妙に日本語と違う漢字と声のトーン(高さ)で意味が変わる発音の二重苦の代わりに、文法は比較的楽なようです。
そのため、ペーパー重視の講師と会話重視の講師で難易度が違うという噂もあります。
ヨーロッパでは避けえない人称変化や名詞の性、冠詞、格変化、複雑な時制が尽くない(もしくは弱い)ため、それらを憎んでいる人はどうぞ。
実利的にも、習得しておいて損はない言語なのではないでしょうか。知らんけど。
韓国語
※ハングルすら読めません
文字から覚え直しになる言語の一つですが、その中ではハングルはかなり良心的な性質をしています。
近代になって意図的に作っただけあって一文字が「子音」+「母音」の規則性でできており、秩序立っているのでやりやすいのではないでしょうか。
文法的な性質は日本語に近いようで、言語的に近親なのではないかとも言われます。
未修なので適当なことを言うのは良くありませんが、実はやりやすい言語なのではないかと疑っています。
ラテン語
第二言語で考えているなら悪いことは言わないのでやめておくのが無難です。
格変化、人称による活用、形容詞の一致などの豊富さに語順の自由さ、文献の難解さからかなり難しい言語です。
第二言語でそういったものに慣れていないなら尚更大変な思いをするでしょう。実際必修なはずなのに消えていく人々を複数見ました。
死語なため日常会話のような文は最初から期待できず、コミュニケーション用途はまあ期待できません。
唯一の救いは、ネイティブ話者に発音の不正確を指摘されないことです(滅んでいるので)
もちろん知っておくと非常に面白い言語ではありますが、先に他を当たった方が良いです。
古代ギリシャ語
※もはや画像すら思いつかない有様
文法でさえほとんど知りませんが、格変化や人称一致に加え、文字もアルファベットではなくギリシア文字です。
これだけでほぼ解散な感じがしますね。
まとめ
実際のところ、個人的にフランス語だけはちょっとあれですが他のメジャー(というと語弊があるので、履修者の多い)言語で興味があればそれを選んで良いと思います。
一応、文法はだんだん難しくなるのに対して、発音や文字が難しいと選択して必修なのに門前払いになりかねないため、それらが楽な言語を私からは推奨します。
いきなりラテン語みたいなことは本当にやめた方がいいです。
私見ですがそういったメインストリームから外れる言語についていける人種は、いずれ第三言語以上として余剰単位すら辞さない人々です。
もちろん、自学では習得が難しいそういった言語にアクセスできることこそ大学の意味の一つだと思いますし、興味が向くのであればいずれ受講すればいいと思います。
長々と読んでいただきありがとうございました。