Musharnaの名前の由来・設定考察
このところ睡眠リズムが終わりつつあります
Musharna
Pokemon Shield
“It drowses and dreams all the time. It’s best to leave it be if it’s just woken up, as it’s a terrible grump when freshly roused from sleep.”
詳しい内容は “続きを読む” から。
概要
第五世代で登場した、ムシャーナです。
進化前はストーリーの序盤から顔見せし、ライバルの一人ベルが一匹を連れて行きます。
なんとなく初代にも似たイメージのポケモンがいるのは第五世代によく見られる特徴です。
現状、つきのいしで進化する最後のポケモンでもあります。
一見して体の構造がわかりにくいですが、目を閉じて丸まっており煙が出ているのは額です。
名前の由来
Musharna (Drowsing Pokemon)
夢 + ムシャムシャ (+ lunar “月の”) と言われています。
個人的には shaman “霊能者” なのではないかと思っています。
擬音語が入るのは一見正気を疑いますが、実は他言語でも似た例が見られます。
日本語名と大きく響きが違う中・韓・独のうち、中・独は同様に「夢」+「食べる」です。
韓国語は「夢」+「月」になっているようです。
つきのいしで進化するポケモンで、満月のように丸まっているので違和感は少ないです。
日本語ベースの一般ポケモンのために生じた若干衝撃的なネーミングです。
メインの獏に追加されたモチーフがかなり絞り込みにくいポケモンでもあります。
なんとなく蚊取り線香の豚にも、臍の緒で胎盤に繋がる胎児にも見えます。
神秘的なものと交信する(秘術の香炉)、接続する(臍の緒)といった点はどちらも共通かもしれません。
図鑑説明と設定
“It drowses and dreams all the time. It’s best to leave it be if it’s just woken up, as it’s a terrible grump when freshly roused from sleep.”
“いつでも微睡み、夢見ている。眠りから起こされたばかりの時は酷い気難しがり屋なので、起きたばかりであれば放っておくのが得策だ。”
こういう意味不明なポケモンが一番不気味で怖いです。
しっかり起きたときの姿も用意されており、やや焦点の合わない赤い目をしています。
ミノムッチの中身など同様、ゲーム勢は見たことがない場合がほとんどかもしれません。
煙によって夢を具現化させることができるらしく、第五世代のインターネットシステムとも関わりがありました。
獏・獅子・麒麟
日本語には、伝説上の生物と同じ名前がついた生物が複数存在します。
獏もその一種です。
獏は元々中国から「こういった生物がいるらしい」と伝わり、その時点ではただの見たことのない生物でした。
ただ、中国で悪夢避けに獏の毛皮が使われたとの話に尾鰭がつき、夢を食べる(広義の)妖怪になったようです。
ちなみに、悪夢避けの「獏枕」という文化があり、新年の季語にもなっています。
ムシャーナも枕に見えなくもないですね。
似たような事情なのが獅子です。
実在のライオンを元にしていますが、アジアでは象徴的度合いが高まり文殊菩薩の乗る獣とされました。
神道とも合わさり、「獅子舞」のような魔除けに駆り出されることもあります。
麒麟は若干異なる経緯を辿っています。
中国の皇帝が、捕獲されたキリンを見て気に入り、神獣の麒麟に同一視したとも、皇帝に麒麟として献上されたとも言われています。
いずれにせよ、中国で永楽帝の時代に、実物を見ながら神獣と同じ名前をつけたということのようです。
この故事を採用して、日本でもキリンという訳語が使われるようになったそうです。
さて、今週のポケモンはムシャーナでした。
ちょっとした作業を行なっていると夜が明けていることが多くなりました。
一回寝た方が効率がいい気がしても、一方で起きられる気もしないんですよね。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。