Delphoxの名前の由来・設定考察
オリンピック、始まりましたね。
ここぞとばかりにネタにしていきます
Delphox
Pokemon X
“It gazes into the flame at the tip of its branch to achieve a focused state, which allows it to see into the future.”
詳しい内容は “続きを読む” から。
概要
第六世代の最初のポケモンの最終形態、マフォクシーです。
図鑑内で最も若い番号の、6文字のポケモンでもあります。
同期のゲッコウガや、進化前のテールナーが人気のためやや影に隠れがちではあります。
ですが、無難な炎の高速アタッカーなのでストーリー適性はかなり高い方です。
元専用技として特殊攻撃を確定で下げる攻撃技・Mystical Fire “マジカルフレイム” がありましたが、当時の威力は65でした。
名前の由来
Delphox (Fox Pokemon)
Delphi “デルファイ” + Fox “狐” と思われます。
直接的に火の要素を含まない珍しい名前です。
後述の要素を踏まえると、どちらかというとエスパー要素の方が強い名前と言えます。
日本語名の方は、おそらくそのまま 魔 + Fox(y) です。
Delphi
Delphi はギリシアの地名で、古代ギリシアにとって多大な意味を持つ土地です。
太陽神アポロがドラゴンを討ち果たして手に入れた土地であり、世界の中心があるともいわれます。
この土地の殊に重要な宗教的意義としては、Pythia と呼ばれる女神官が受ける神託(oracle)です。
時期にもよるそうですがギリシアで最も権威ある神託であり、その神官は古代で最も力のある女性の一人だったとも言われます。
この神託は、例えばオイディプス王の伝説にも登場します。
オイディプスは「父親を弑し、母親と結ばれる」という予言を受けますが、これがその神託です。
また、この Delphi は重要な宗教的区画であるからして、祭典の舞台ともなります。
オリンピックと並ぶギリシアの4大大会の1つに、Delphi で行われる Pythian Games がありました。
こちらも4年おきに行われる競技大会で、オリンピックの2年後に行われました。
最高神 Zeus を祀るオリンピックに対して、こちらは太陽神 Apollo の祭典です。
なお、他の2つは Nemean Games と Isthmian Games です。
それぞれ、(Zeus と)Heracles、Poseidon を祀る試合で、2年毎に行われました。
図鑑説明と設定
“It gazes into the flame at the tip of its branch to achieve a focused state, which allows it to see into the future.”
“枝の先端の炎を見つめて集中状態に達し、それによって未来を覗く。”
やはりエスパー要素が色濃く表れている設定です。
前述の通り、Pythia は女性の神官です。
チコリータ系列などの女性的なシルエットの御三家もいましたが、ここまで明確に女性をモデルにしたものは珍しいのではないでしょうか。
余談として最後の述べておくと、Apollo が打ち倒したドラゴンの名前が Python だったとも言われます。
Oracle や Python など、技術関係で耳にする名前にも関わりがあるとも言えます。
さて、今週のポケモンはマフォクシーでした。
そもそもXY自体が個人的にどうも影が薄いのですよね。
ゲッコウガやギルガルドなど、一部のみが目立っている印象です。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。
参考文献
Wikipedia Pythia Delphi Panhellenic Games
Bulbapedia