Pokemon of the Week 216: Phione

Phioneの名前の由来・設定考察

タイトル大丈夫?完全に違う話するけど…

Phione
“It drifts in warm seas. It always returns to where it was born, no matter how far it may have drifted.”

Pokemon Y

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

第四世代で登場した幻のポケモン、フィオネです。

マナフィもしくはフィオネ自身とメタモンによってタマゴを発見できますが、マナフィに進化することはできません。

能力や技はマナフィを弱体化した形で、言葉を選ばないなら残念ながら下位互換です。

それだけならともかく、幻のポケモンという肩書きがかえって致命的に働き、多くのバトルに参加することができません。

念の為言っておくと、フィオネ自体の能力は割と十分な方です。ただ、色々な巡り合わせが悪いとしか言えません。


名前の由来

Phione (Sea Drifter Pokemon)

Manaphy “マナフィ” + Clione “クリオネ” と思われます。

そもそもマナフィのフィは何だという話ですが、これは実際よくわかりません。

クリオネは、ハダカカメガイと呼ばれる貝の通称(というよりは、学名)です。

寒冷地の海に生息し、sea angel などと呼ばれることもあります。

どうも日本で特別に人気らしく、日本語版Wikipediaの方が分量が長い珍しい生物です。

捕食時には頭から buccal cone “口円錐” と呼ばれる器官を伸ばし、怪物じみた姿になることでも知られています。

なお、特別に大きな種であるダイオウハダカカメガイは10cm弱にも成長するそうです。


図鑑説明と設定

“It drifts in warm seas. It always returns to where it was born, no matter how far it may have drifted.”

“暖かい海を漂う。どれだけ遠く流れたとしても、生まれたところに必ず戻ってくる。”

映画にもメインで登場せず、図鑑説明も少ないためフィオネの設定はかなり謎です。

クリオネとは逆に、暖かい海の生き物ということだけが繰り返し示されてきています。

フィオネで映画を作ろう

今回の本編です。

最近、AIのべりすとというサービスを利用し始めました。

フォロワーさん主催のイベントで話を聞いたのが初めてだったはずですが、その後も何度か目にして気になっていたので、手を出してみた次第です。

文章生成AIなわけですが、色々と見ていて面白いことがあったのでオタク語りしてみます。

ちなみに、理論的な部分について嘘はつかないまでもえらい先生に見られたくないくらいの雑な書き方をするので、有識者は見逃してくれれば幸いです。

ともあれ、まずは、こちらをご覧ください。

ポケモンマスターを目指し、修行の旅を続けるサトシとピカチュウ、カスミ、タケシの一行。ある日、彼らのもとに、最強のポケモントレーナーを名乗る人物から1通の招待状が届く。嵐で大荒れの海を渡って、招待状に記された会場に向かうサトシたちだったが、そこにいたのは人間たちに逆襲を挑む最強のポケモン・フィオネだった。

Google が提示した『ミュウツーの逆襲』の名前をフィオネに変えただけです。ごめんなさい。

こちらを提示して、AIにあらすじの続きを書いてもらいます。何回か再生成した後のものがこちらです。

フィオネによって、サトシたちはコロッセオに集められる。そこで待っていたのは、なんと、かつてカロス地方で会ったことのあるロケット団だった。一方その頃、ポケモンリーグの会場で四天王最後の一人と対峙していたシゲルもまた、ロケット団の存在に気づいていた。そして、ロケット団が新たなメガ進化を発見するために、フィオネの力を必要としていることを突き止める。シゲルは、サトシたちが会場にいることを予想し、ロケット団の野望を阻止するため、そしてなにより自分の名誉を守るため、サトシたちと手を組んで戦うことを決意する。しかし、その矢先、突如現れた黒い影がフィオネを奪い去ってしまう。

普通に観てみたいけど。それ。

ポケモンの設定は私からは与えていませんが、流石の世界的コンテンツ、おそらく構築時のデータにポケモンの記述が十分含まれていたのでしょう。

作者様によれば、「AIは(おそらくこれも含めて)確率に基づいて言葉を決めている」ということです。

「マルコフ過程」に関する言及もありました。

この、確率ベースで次の語を決めるアプローチは古くから用いられてきたと認識していますが、明確な弱点があります。

それは、「現在の状態(state)しか参照できない」ということです。

例えば、英語のある文が “I” から始まるとします。この次に続くのはおそらく am や was、はたまた他の動詞の確率が高いと思われます。

am が選択されたとして、”I am” という連鎖が生じます。次に続くのは、形容詞か、もしくは単数の名詞を導く a や an でしょうか。

このような場合だと、この方式はまあまあ上手くいくかもしれません。

ただ、問題は例えば、主語と動詞が離れたときなどです。

“The boy I saw at the parties” まで連鎖を作ったとき、次に続くべくは何でしょうか。

直前の parties しか参照できないのなら、非文法的な連鎖ができるのは直感的に予想できます。(例えば、are)

もう一つの方法は、今ある連鎖全てを参照して確率を割り出すことです。”The boy I was at the parties” に続く語の確率を何らかの計算で算出することになります。

インタビュー当時で8,000語前くらいまで参照しているということなので、上述のAIがやっているのはこれだと思います(そもそも、直前語だけではまず使い物にならないはず)

AIは莫大な言語証拠(コーパス)を集積できるので、そこそこの文であればこれでももっともらしい文を作れるようになるはずです(もしくは、なっています)

しかし、派生の履歴を参照できない、要は文レベルで言えば主語が何だったか覚えておけず、物語で言えば伏線が張れない、といった弱点は残ると考えられます。

もちろん、現在の連鎖から主語を特定するといった処理もかなりの精度で行われているはずです。

その意味で言えば、今現在優秀な文章生成AIの一つの特徴は、与えられた語の連鎖に対する処理能力でしょうか。

それでも、AIに集積された用例が少ない語が使用されれば、人間では明らかに起こさない文法エラーが算出されるはずです。ファルシのルシがコクーンでパージ。

一方、人間の方は、AIよりよほど少ないデータから完璧な文法を習得できます。

たとえ新規語が大量に与えられても、文法的性質(品詞など)さえわかれば脳が処理できる限り無限に長い文も作れます(もし一旦間違っても、間違ったとわかります)

なので、AIの利用している言語処理と、人間の言語処理は明らかに違うとされています。

アプローチが変わらない限り、AIと人間の言語がイコールになることはないと主張されるのは、こういったことです(この関係は別に優劣ではないと思いますが)

まあ、でも、なんか、AIの性能を上げる研究の方が、短いスパンで役に立ちそうだし研究費も降りますよね。せやな。


さて、今週はフィオネを踏み台に好き勝手言わせてもらいました。

多方面に怒られそうで怯えています。

さっきの続きを投げてお茶を濁しましょう。

ポケモンマスターを目指し、修行の旅を続けるサトシとピカチュウ、カスミ、タケシの一行。ある日、彼らのもとに、最強のポケモントレーナーを名乗る人物から1通の招待状が届く。嵐で大荒れの海を渡って、招待状に記された会場に向かうサトシたちだったが、そこにいたのは人間たちに逆襲を挑む最強のポケモン・フィオネだった。フィオネによって、サトシたちはコロッセオに集められる。そこで待っていたのは、なんと、かつてカロス地方で会ったことのあるロケット団だった。一方その頃、ポケモンリーグの会場で四天王最後の一人と対峙していたシゲルもまた、ロケット団の存在に気づいていた。そして、ロケット団が新たなメガ進化を発見するために、フィオネの力を必要としていることを突き止める。シゲルは、サトシたちが会場にいることを予想し、ロケット団の野望を阻止するため、そしてなにより自分の名誉を守るため、サトシたちと手を組んで戦うことを決意する。しかし、その矢先、突如現れた黒い影がフィオネを奪い去ってしまう。黒い影の正体は、かつてシトロンとともに倒したはずのディアルガであり、彼は、セレナの記憶を取り戻すため、そして、自分と同じ存在を増やすため、すべての元凶であるパルキアを復活させるべく行動を開始したのだ。ディアルガを止めようとするシゲルだが、ディアルガは強力な防御壁を展開して攻撃を防ぎ、さらにはディアルガ自身が放った衝撃波によって吹き飛ばされてしまう。その時、突然…

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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参考文献

AIのべりすと
オモコロ
Wikipedia日本語版
Bulbapedia

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