Pokemon of the Week 327: Pecharunt

Pecharuntの名前の由来・設定考察

キビキビー!

Pecharunt
“It feeds others toxic mochi that draw out desires and capabilities. Those who eat the mochi fall under Pecharunt’s control, chained to its will.”

Pokemon Scarlet

詳しい内容は “続きを読む” から。

概要

第九世代の幻のポケモン、モモワロウです。

「特別編」という形でDLCに付随して配信され、シュールな笑いと恐怖を引き起こしました。

『碧』の時点で存在自体は仄めかされていた「桃」の正体です。

実は初代のゲンガー系列以来となる毒/霊の複合で、物理防御に極めて優れます。

習得技の時点でまるで殴り合う気はなく、とにかく毒待ちという劇中描写とよく合った戦法を得意とします。


名前の由来

Pecharunt (Subjugation Pokemon)

Peach “桃” + Runt “チビ” と思われます。

「モモンのみ」の英語名である Pecha Berry を経由している可能性は高いです。

日本語名の「和郎」と同様、runt はやや対象を下げて言う呼び方です。

部下の3匹が伝承が残った結果不自然なほど良い名前をされていたのと対照的に、いずれの言語でも結構に悪く命名されています。

いずれの言語でも、というのは実は特徴的で、「幻のポケモン」に属する中では初めて各言語で異なる名前を持っています。

映画等のタイトルにつける可能性がそもそもない状態でデザインされたということなのでしょうか。


図鑑説明と設定

“It feeds others toxic mochi that draw out desires and capabilities. Those who eat the mochi fall under Pecharunt’s control, chained to its will.”

“他者に毒性の餅を食べさせて欲望と能力を引き出す。その餅を食べた者はモモワロウの支配下に落ち、その意に縛られる。”

capability は「潜在能力」が近いので、本来持ち得なかった力も使えるのでしょうね。

家来がもともとどんなポケモンだったのかは開示されませんでしたが、望む力を手に入れた、というのは事実なのでしょう。

人間の方は言語運用こそ失うものの、老人にもあのダンスを踊らせるあたり身体能力は補正していそうですね。

実はネモもエリアゼロでバテる描写があるように体力がないので、山頂まで走らせられたのも餅効果ありきと思われます。

ちなみに、英語版での専用技名は Malignant Chain です。

日本語名のどくのくさり/じゃどくのくさり同様、Toxic Chain の意味を強めた名前になっています。

出身地問題

モモワロウの出身地や活動時期についてはやや謎が残ります。

仮面を狙ったポケモンは里の外からやってきたというゲーム内の話は、後に公式から提示されたストーリー動画とも合致しています。

ただ、モモワロウ(たち)の里での活動時期が短かったとすると、「目を合わせてはいけない鬼」の伝承が残っているのが少し変ですね。

実際には仮面で口を塞ぐ、という想像の斜め下の物理的対策だったわけですが、おそらくこれはモモワロウのことと見ていいと思います。

その短い活動時期の間に被害が出たのを、記録に残した人がいたというのが考えられるでしょうか。

祭りの提灯に(部下たちのタイプと並んで)ゴーストの印も合ったことから、何らかの影響ないし被害が尾を引いていると言うのはありそうです。

そうすると鬼退治の報酬として餅が配られるなど、実際は本編描写以上の闇があるのかもしれません。

というか今作、どの地域にも外来の伝説ポケモンばかりですね。それこそテラパゴスだけが土着でしょうか……


さて、今週のポケモンはモモワロウでした。

日本語版だと「特別編」ですが英語版だと Epilogue なので、DLCはここで終わりと見ていいでしょうね。

何というか、オーガポン編でした。テラパゴスは……?

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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参考文献

Bulbapedia

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