Helioliskの名前の由来・設定考察
日差しが強くて外にいるとダメージを受けます。
私はルージュラか何かなのでしょうか。
Heliolisk
Pokemon X
“They flare their frills and generate energy. A single Heliolisk can generate sufficient electricity to power a skyscraper.”
翻訳・解説は “続きを読む” から!
概要
第六世代、XYのポケモン、エレザードです。
系統固有の複合である電気/ノーマルと、準専用技のパラボラチャージを持ちます。
貴重かつ優秀な技・へびにらみを覚えるポケモンでもあります。
また、3種類の特性が全て異なる天候から違った恩恵を受ける個性もあります。
珍しい性能を多数備えますが、本体のパワーはやや低めで扱いは難しめの印象です。
なお、太陽の石で進化するポケモンの中では最新であり、唯一、草タイプではありません。
名前の由来
Heliolisk (Generator Pokemon)
Helio- “太陽の-” + Basilisk “バジリスク” と思われます。
helio- はあまり見ない接頭辞かもしれません。
ギリシア語、helios “太陽” を元にした語で、かなり専門的な用語に使われます。
heliograph “日光反射信号機”、heliotrope “ヘリオトロープ/キダチルリソウ” と、日本語でも難しい言葉が並びます。
一応、文字のない祖語まで遡ると、英語の sun などとも同源とされているようです。
バジリスクは蛇?
バジリスクと言えば『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の蛇のイメージが強いですが、このポケモンは蜥蜴ですね。
バジリスクは鶏冠のある蛇で、鶏に温められた蛇の卵から生まれる、蛇の王とされています。
「雄鶏の」産んだ卵が蛙や蛇に育てられて生まれるとされるコカトリスとは混同・同一視されることが多いです。
その鶏冠以外の姿は翼があったり、足があったりと統一されませんが、翼はコカトリスに譲ることが多いようです。
どちらも目を合わせると石化する、命を奪われる特徴を共有し、時代を経るにしたがってその設定は更に盛られていきます。
元々はさして大きくもない記述だったものがお馴染みの巨大蛇になり、炎を吐いたりもするようになっていきました。
一方で、現実にもバジリスクと名付けられた蜥蜴がいます。
このポケモンは、どちらかというとそちらをベースにしているのでしょう。
Helmeted Lizardsとも呼ばれる種類で、この命名は頭が鶏冠のようになっている、ということに由来するようです。
なお、このバジリスクは水の上を走ることでも知られています。
それを反映するように、エレザードは電気ポケモンとして珍しくなみのりを使えたりもします。
図鑑説明と設定
“They flare their frills and generate energy. A single Heliolisk can generate sufficient electricity to power a skyscraper.”
“えり飾りを広げてエネルギーを生み出す。たった一匹のエレザードで摩天楼を稼働させるのに十分なエネルギーを産出できる。”
夢のスーパー発電機です。絶対に電力に困ることはないでしょう。
flare は「広がる」です。「炎」も同じ flare で、燃え広がっていくものです。
フレアスカートは決して、炎上している訳ではありません。
エリマキトカゲ
さて、このポケモンのデザインは、日本人には馴染みある、エリマキトカゲのようです。
名前にその要素が含まれないのが不思議なくらいです(韓・中には含まれます)。
エリマキトカゲは、前述のバジリスクとは科が違うため、同一に扱うのは難しいと思われます。
蜥蜴は変温動物なので、日光などを利用して体温を調節する必要があります。
天候に左右される個性はここから来ているのかもしれません。
その襟巻を広げることで面積を増やし、調整の効率を上げる…ことは、実はできないらしいです。
かつてはそう思われていたものが、実は違ったという例です。
威嚇や求愛が、現在考えられている主な用途のようです。
日差しが痛い今週は、エレザードでした。
ORASの時にスカーフサンパワー悪波でメガゲンガーを倒すのに使っていました。
よわかったです
それでは、来週もまたよろしくお願いします。
参考文献
Bulbapedia
Wikipedia Basilisk Cockatrice Corytophanidae Chlamydosaurus
Online Etymology Dictionary *sawel- flare